2009年冬CCS特集:ヒューリンクス
主力製品がバージョンアップ、サポート体制さらに充実へ
2009.12.03−ヒューリンクスは、統計やデータ解析、グラフ、数学など技術系ソフトを幅広く取り扱う中で、化学・バイオなどCCS関連でも豊富な製品群を誇る。とくに、米ガウシアンや米ケンブリッジソフトの製品を主力にしており、サポートやトレーニングの体制も強化してきている。
ガウシアン製品では、6年ぶりにバージョンアップされた「Gaussian09」の注目度が高い。計算化学の代表的なソフトであり、いままでよりも大きな系が扱えるようになったことが特徴。同社では、8月に大阪、9月に東京でセミナーを開催し、新機能とともに実践的な使い方を紹介して好評を得たという。
この間に何度かバグ修正も行われてプログラムが安定してきているため、来年は既存ユーザーのアップグレードを重点的に促していく作戦。社内でのトレーニング体制を完備したことに加え、今後は定期的にセミナー開催も行っていきたいとしている。
一方、ケンブリッジ製品では、8月に「ChemBioOffice」の最新バージョン12が発売された。構造式作図のChemDrawや分子モデリングのChem3D、情報管理・情報検索のChemFinderなど、化学系研究者に必須のソフトが多数含まれたスイートで、学生から企業の研究者までユーザーは幅広い。
これらのソフトの使用法に慣れていることは化学系の研究者にとって基本的なスキルともいえるため、同社では大学などに出張して学生・教員向けの講習会を開く活動に力を入れている。開発元との連携をさらに深め、ユーザーに対するサービスのレベルをさらに高めていく。
そのほかの製品では、英クリスタルメーカーの結晶グラフィックソフト「CrystalMaker」の最新バージョン8.2が8月に発売された。論文や学会発表などのプレゼンテーション向けに美麗な画像を作成することができるため根強い人気がある。