マイクロソフトがWindows7の一般販売を開始

予約だけでVistaの3ヵ月分超、深夜販売の盛り上がりに手応え

 2009.10.23−マイクロソフトは、Windows7の一般発売となった22日、米国本社の開発責任者であるスティーブン・シノフスキー氏(Windows & Windows Live担当社長)および日本のパソコン市場関係者を広く招いて記念イベントを開催した。Windows7は22日午前0時から秋葉原などで先行発売されたのち、22日午前9時から店頭とオンラインショップでの販売をスタート。Windows7を搭載したパソコン新モデルも15社から用意された。日本法人の樋口泰行社長とシノフスキー氏は深夜販売の盛り上がりを「大成功」とし、「年末商戦に向けた業界の起爆剤としてがんばりたい」と今後にも自信を示した。

 Windows7は、同社として初めて予約販売に取り組んだが、6月の限定先行予約では10日間分の予定数が1日で完売するなど人気が高く、9月からの正式な予約を含めて、予約だけでVistaのスタート時の3ヵ月分を超える注文数に達しているという。大手調査会社IDCの調べでは、来年末までに世界で1億7,700万本、日本で1,000万本の出荷が予測されている。

 Windows7開発の総責任者であるシノフスキー氏は、「予約販売は本当に大成功。amazon.comでは過去最高の予約数を記録し、あのハリーポッターを超えたというコメントをいただいた」などと終始上機嫌。Windows7の発売を日本で迎えることにした理由については、「デジタル家電との統合などプレミアムなハードウエア環境を用意していただいた点で、日本のパートナーの皆さんの貢献に大いに感謝している。また、情熱的なユーザーがとても多いことを昨夜の深夜販売であらためて認識した」と述べた。

 Vista発売時との手応えの違いを聞かれると、「顧客がOSに何を求めているか、具体的な声を聞きながら開発を進めてきた。ベータ版など開発段階の評価プロセスに参加してくれたユーザーの多さ、またブログやレビューに書き込まれた記事の多さ、またその評価の高さからして、きょうの盛り上がりは一過性のものではなく、年末商戦に向けてさらに広がっていくと思う」とした。日本法人の樋口社長も、「昨夜の深夜販売でも、販売店側の手応えはかつてなかったほどのレベル。中身の良さが実際の販売に結びついている」と自信をみせた。