富士通九州システムズがADMEデータベース最新バージョン17
約1,800件のデータ追加、動物データも2万1,000件に拡大
2010.01.14−富士通九州システムズ(FJQS)は、主要な代謝酵素に関する新しい情報を盛り込んだ薬物動態関連の「ADMEデータベース」を最新バージョン17に強化し、提供開始した。新たに277の文献から約1,800件のデータを追加しており、全データ件数は7万6,000件へと増加。とくに、マウスやラットなどの動物データが約2万1,000件に増えている。フルコンテンツでの年間利用料金は、企業および国立研究機関向けが157万5,000円、教育機関向けは52万5,000円。
このサービスは、クロアチアのレンディック教授が文献などから収集したデータを中心にしたもので、ウェブ経由で検索・閲覧をすることができる。データソースは論文のほか、学会発表もカバーしている。
ヒトの薬物代謝酵素チトクロームP450がメインだが、今回の最新版では主要なトランスポーターであるP糖たん白質(MDR)や有機アニオントランスポーター(OATP)などを中心にデータ追加が行われている。
登録データの内訳は、P450関連が基質2万2,863件、阻害剤1万7,253件、活性化剤844件、誘導化剤5,959件、その他の酵素が基質5,016件、阻害剤2,795件、活性化剤211件、誘導化剤602件、トランスポーター関連が基質8,440件、阻害剤1万534件、活性化剤298件、誘導化剤972件−となっている。