2010年夏CCS特集:科学技術振興機構

豊富な科学技術情報を探索、名寄せで検索精度向上

 2010.07.28−独立行政法人 科学技術振興機構(JST)がインターネットで提供している無料サービス「J-GLOBAL」、および「日化辞Web」が強化され、ますます有用性が増してきている。

 とくに、J-GLOBALは科学技術の基本情報をつなぎ、発想を支援するユニークな情報探索サービスで、研究者(約20万人)、文献(約2,750万件)、特許(約650万件)、研究課題(約6万テーマ)、大学・研究所(約7万機関)、科学技術用語(約18万語)、化学物質(約285万件)、遺伝子(約20万件)、資料(約20万誌)−という豊富な情報を誇る。また、J-GLOBAL以外の様々な検索サイトや優良な情報源とも連携して、リンクや関連情報をたどりながらの情報探索が可能。

 6月から試行版(β版)1.3となり、昨年3月の公開以来で最大の機能強化が実施された。人名の名寄せ機能を搭載し、目的の研究者が記した文献や特許を精度良く提示することが可能。検索結果の表示画面が改善されて使いやすくなったほか、多段階に検索結果を絞り込んでいくこともできるようになった。

 情報量も拡大し、文献情報はサービス開始時の600万件から2,750万件に、特許情報も同じく200万件が650万件へと増えている。

 また、アカウント登録すれば、自分専用にパーソナライズされたポータル画面を表示する「My J-GLOBAL」機能を利用することも可能。

 一方、日化辞Webは約285万件を収録した化合物辞書。J-GLOBALの検索結果からのリンクはすでに実現していたが、今回新たに日化辞Webの詳細表示画面からJ-GLOBALを直接検索する機能を今年度下期に追加予定。さらに、文献サービス「JDream II」用のアップロードファイルを作成する機能も同時期に搭載予定であり、利便性が向上する。


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