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<<2019年第2四半期>>


FJQSがDDI Simulator最新バージョン2.6、肝臓OATPs阻害モデル搭載
 2019.06.21−富士通九州システムズ(FJQS)は、薬物相互作用シミュレーションソフト「DDI Simulator」の最新バージョン2.6を開発、7月18日から販売開始する。医薬品開発過程で利用できるソフトで、薬物の併用投与時に薬効・副作用発現の変動を引き起こしうる薬物動態学的相互作用の程度を、薬物動態パラメーターの情報に基づいて予測することができる。とくに、今回の最新版はトランスポーター関連機能が強化されており、肝臓OATPs(organic anion transporting polypeptide)阻害モデルを商用ソフトとして世界で初めて搭載したという。同日には、新バージョン体験セミナーを都内で開催する。

英CCDCの結晶データベースが100万件に到達、研究基盤データ充実
 2019.06.21−英ケンブリッジ結晶学データセンター(CCDC)は、ケンブリッジ結晶構造データベース「CSD」に登録されているデータ数が100万件に達したと発表した。これは、N複素環式化合物で、複数の反応段階を順次活性化するカルコゲン結合触媒を用いて得られたもの。「CSD」は有機化合物・有機金属化合物の結晶構造データベースで、分子の立体構造を正確に知ることができるため、医薬・農薬の研究開発でよく利用されている。最近では、電池・塗料・顔料・染料などの材料研究、ガス貯蔵物質やテーラーメード触媒開発などの分野での利用も増えているという。

FJQSが富士通からSCIGRESSのビジネス移管、フォーラムも再開へ
 2019.06.06−富士通九州システムズ(FJQS)は、計算化学ソリューション「SCIGRESS」を富士通からビジネス移管され、今年度から本格的に銅製品の事業体制を再構築した。移管が進行中だったため昨年は実施されなかったユーザーフォーラムも今年から再開するとともに、新規ユーザーの開拓を兼ねた無料体験ワークショップも7月から再スタートさせる。製品の機能強化も引き続き行う計画で、とくにマテリアルズ・インフォマティクス(MI)との連携を見据えたQSAR/QSPR(構造活性相関/構造物性相関)機能の拡充を図る。

アークスパンがブルカー傘下で再スタート、NMRなど機器事業とシナジー
 2019.06.05−アークスパンが、大手分析機器メーカーであるブルカーのもと、新たな組織体制で事業展開を進めている。ブルカーはソフトウエア事業への進出を図り、昨年12月にスペインのMestrelab(メストレラボ)に過半数株主として資本参加したのに続き、今年3月にアークスパンを買収したもの。当面はアークスパンブランドでこれまで通りの活動を継続するが、今後合併のシナジーが図られていくとみられる。

富士通九州システムズがADMEWORKSをリニューアルへ、共創モデルで
 2019.06.05−富士通九州システムズ(FJQS)は、薬理活性/薬物動態/毒性スクリーニング統合システム「ADMEWORKS」をリニューアルする。産官学連携などの共創モデルの構築によるビジネス創出を狙うもので、日本医療研究開発機構(AMED)が実施しているプロジェクトの成果などを商用版に反映させ、2020年度初旬でのリリースを目指す。ADMEWORKS自体が最初に製品化されたのは2004年で、プログラム中にレガシーな部分も残っているため、この機に刷新を図り、新しい製品として生まれ変わらせる予定だ。

ダッソー・システムズがAI創薬プロジェクト、BIOVIAでコンソーシアム
 2019.05.31−ダッソー・システムズは、AI(人工知能)創薬に関連したプロジェクトをスタートさせる。BIOVIAブランドの新たな取り組みであり、人間とコンピューターが共同でクリエーティブな設計作業を行う“ジェネレーティブデザイン”の考え方を創薬研究に適用するもの。「ジェネレーティブ・セラピューティック・デザイン」(GTD)の名称で参加企業を集め、コンソーシアム方式でユーザーニーズを反映させつつ、先端のアカデミックグループの知見を取り入れて開発を進める。6月4日からサンディエゴで開催するBIOVIAユーザーコンファレンスの中でキックオフミーティングを行う予定で、当日は日本の製薬企業も何社か参加するという。

アフィニティサイエンスが分子記述計算の新ソフトを発売、約5,000種類
 2019.05.29−アフィニティサイエンスは、伊アルバサイエンスが開発している分子記述子計算ソフトウエア「alvaDesc」の取り扱いを開始した。物性予測や機械学習に利用できることから注目度が高い。同社は、同様の機能を持つ伊コデの「DRAGON」を販売してきたが、開発元の都合によりこれが販売中止となるため、事実上の後継製品として「alvaDesc」を国内のユーザーに提供していくことにした。新しい方が機能や計算精度が向上しているため、切り替えを促していく。

スウェーデンのMonoclが日本でサービス伸張、AI利用しパートナー探索
 2019.05.25−スウェーデンに本拠を置くMonocl(本社・ヨーテボリ、ビヨン・カールソンCEO)のサービスが日本でも伸びてきている。AI(人工知能)を利用して世界中の医師・研究者350万人をデータベース化しており、メディカルアフェアーズ、研究開発、マーケティングなどの目的で、パートナーとしてふさわしい外部の専門家を効率良く探し出すことが可能。サービス開始は2016年からだが、これまでに120社以上と契約。日本でも昨年から本格的に紹介をはじめており、すでに数十社のユーザーを獲得している。

京都コンステラ・テクノロジーズが新体制へ、インテージヘルスケアが始動
 2019.04.03−独自のインシリコスクリーニング技術などを特徴とする京都コンステラ・テクノロジーズが、4月1日からインテージヘルスケア(仁司与志矢社長)に統合され、新体制に移行した。これは、CRO事業などを展開するアスクレップと、医療市場調査・マーケティングリサーチなどを行うアンテリオが経営統合した新会社で、京都コンステラは親会社だったアスクレップに吸収合併されるかたちで、新しい組織に融合された。これまで行ってきた創薬支援事業、医薬品情報事業はそのまま新体制の中で継続されるという。

CTCが自然言語のテキストから知識を引き出すAIプラットホーム
 2018.04.02−伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、米Quid(本社・カリフォルニア州)とパートナー契約を結び、自然言語からなるテキスト情報を読み込んで分析できる人工知能(AI)プラットホームの提供を開始した。テキストの関連性の特定と分析を行い、それをネットワークマップとして視覚化することが可能。経営判断や事業戦略の策定、商品開発における市場や競合の研究、M&Aやアライアンスを目的とした企業調査、マーケティングでの消費者動向の把握など、さまざまな用途で活用できる。とくに、製薬業での事例が豊富なようだ。

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東大生研・溝口教授らがスペクトルから構造・機能を予測、機械学習利用
 2019.03.28−東京大学生産技術研究所の溝口照康教授(JSTさきがけ研究者)らのグループは、機械学習を利用し、内殻電子励起スペクトルから物質の構造・機能を直接かつ定量的に決定する手法を開発した。これは、電子線やX線を用いて測定する分光法で、電子が励起した際に生じる吸収スペクトルには原子配列や電子構造に関する情報が含まれている。ただ、そうした情報を得るには、高度な理論計算を行い、計算結果を専門知識に基づいて解析する必要があるため、作業には数日から数週間かかるのが実情だったという。今回、機械学習を行って構築した人工知能(AI)は、高速かつ高精度に定量的な予測を実現するもの。他のさまざまなスペクトルにも応用できるとしている。

NSCがデンマーク・モレクサス社のドッキング解析ソフトを販売
 2019.03.27−ノーザンサイエンスコンサルティング(NSC)は、タンパク質とリガンドの結合相互作用を予測するドッキング解析ソフト「Molegro Virtual Docker」(Molegroバーチャルドッカー)を販売開始した。デンマークのモレクサス(Molexus)社が開発した製品で、最新のバージョン7.0が今月にリリースされたばかり。高いドッキング精度と使いやすいインターフェースを持つことが特徴で、Windows環境でシングルユーザーのほか、サイトライセンス、アカデミックライセンスなど柔軟に利用できる。30日間の無償トライアルも可能。GPUを利用した高速処理にも対応している。

スパコン「京」が8月16日をもって共用終了、7年間で約2,500人が利用
 2019.03.20−スーパーコンピューター「京」が、事実上8月16日で稼働を停止することが決まった。2012年9月28日から共用を開始して以来、約7年間で2,500人に利用され、690件ほどの利用成果が報告されている(2019年2月末現在)。すでに開発が進んでいるポスト「京」は2021年から2022年に共用開始となる予定で、それまでの端境期は、全国の大学などに設置されている他システムの利用可能資源量を増やして共用制度を維持していく。

ライフインテリジェンスコンソーシアムがAI開発状況を一部公開
 2019.03.14−ライフインテリジェンスコンソーシアム(LINC)は2月27日と28日の両日、東京・お台場で第2回全体報告会を開催した。内容は、メンバー以外にはほぼ非公開だったが、初日の基調講演のみ外部聴講者にも公開された。LINCは、医薬品開発を中心としたライフサイエンス全体を包含する約30種の人工知能(AI)開発に取り組んでおり、今回の公開部分においては4つのプロジェクトの成果が報告された。プロジェクト期間は2020年夏までの3年間で、その時点ですべてのAIが出揃い、メンバーによる事業化や社会実装が開始される予定。最後の1年は、プロジェクトの成果を今後どう発展させるかを具体的に検討する期間とする考えで、プロジェクトを継続するかも含め今年9月には一定の方向性を打ち出すという。

ノーザンサイエンスコンサルティングが薬物性肝障害予測ソフト
 2019.03.09−ノーザンサイエンスコンサルティング(NSC)は、米シミュレーションズプラス(SLP)グループを構成するディリシム(DILIsym Services)と代理店契約を締結し、薬物性肝障害(DILI)などに関する定量的システム毒性学(QST)のソフトウエア技術を提供開始した。数学モデルをあらかじめ組み込んだ予測ソフトの販売、コンサルティングサービスを提供するほか、先端の技術開発を行うコンソーシアムへの加入も呼びかけていく。6月には開発元の主要メンバーを招へいし、国内でセミナーやワークショップを開く計画だ。

NIMSが機械学習のための計測データ変換ツール、自動的にメタ情報賦与
 2019.02.07−物質・材料研究機構(NIMS)の統合型材料開発・情報基盤部門 材料データプラットフォームセンター(DPFC)は、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)で利用できるデータリポジトリーを整備する目的で、計測機器から出力されるデータを機械学習に利用しやすい形に自動的に変換するツール「M-DaC」を開発、公開を開始した。計測機器メーカーであるアルバック・ファイとリガクが協力しており、それぞれのX線光電子分光法(XPS)およびX線回折法(XRD)データに対応している。NIMSでは、公開を通じて利用者からの要望を集め、対応する装置や対象とする計測技術分野を順次広げていく。

NIMSがMIで熱放射性能に優れたメタマテリアル、80億通りから最適構造
 2019.01.29−物質・材料研究機構(NIMS)は、「情報統合型物質・材料開発イニシアティブ」(MI2I)などのマテリアルズ・インフォマティクス(MI)研究プロジェクトの最新成果として、東京大学および新潟大学、理化学研究所と共同で、機械学習と計算科学を組み合わせて世界最高クラスの狭帯域熱放射を実現する多層膜(メタマテリアル)を最適設計し、実験にて実証することに成功したと発表した。80億通りもの候補構造の中から、最適な物質と層構造の組み合わせを探索したもの。最終的に、人間が直感的には思いつかないようなナノ構造体が得られ、実際に優れた物性を示す結果になったという。

慶應大らのグループがMI活用しナノシートを高効率で合成する手法確立
 2019.01.23−慶應義塾大学理工学部の緒明佑哉准教授らの研究グループが10日、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)を活用してナノシート材料を高効率で合成する手法を確立したと発表した。ナノシート作成プロセスにおいて、収率を決定づけている要因をスパースモデリングによって抽出し、その予測モデルに基づいて実験した結果、実際に高い収率を得ることができたというもの。ナノシート材料の応用研究を加速する成果として期待される。

米CASがブラジル知的財産庁と特許審査効率化でコラボ、AI活用
 2019.01.23−米ケミカルアブストラクツサービス(CAS)は、ブラジルの知的財産庁(INPI)との間で、人工知能(AI)を応用した技術を用いて特許審査プロセスを効率化させ、特許申請手続きを迅速化する共同事業を開始したと発表した。特許申請されたイノベーションに関連する先行技術、またはすでに公表された信頼できる一連の情報を見つけ出すことで、特許審査官の作業を助けることができる。CASでは、今回の実績をテコに各国の特許機関との連携を推進したい考えだ。



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<<2019年第2四半期>>

Appierが創造的に振る舞うAIを解説、コンテンツ制作と解決策の探索
 2019.05.23−AI(人工知能)テクノロジー企業のAppier(エイピア)は22日、「AI」の創造性は人間を超えるのか? Creative in AI の最前線」という主題で報道関係者向けセミナーを開催した。同社のチーフAIサイエンティストであるミン・スン(Min Sun)氏は「(最近の研究の進歩により)AIが創造的に振る舞うことは可能になった」とし、研究事例などを紹介した。

富士通がポスト「京」開発の最新状況を公開、CPU量産を開始
 2019.05.16−富士通は、毎年恒例の「富士通フォーラム」で次期スーパーコンピューター『ポスト「京」』の開発状況を公開する。「富士通フォーラム2019」は17日に開催されるが、14日の内覧会で報道陣に披露された。昨年の展示と変わった点は、CPUの製造が実際に開始されているため、回路を形成したシリコンウエハーが初公開されたこと。展示中のCPUチップ自体もおそらく実物だと思われる。今月末には、理化学研究所からポスト「京」の正式名称も発表される予定となっている。

米アルテリックスが日本オフィス開設、データ分析統合プラットホーム
 2019.04.16−米アルテリックス(Alteryx)は15日、東京に日本法人を設立し、既存顧客へのサポートの充実や新規顧客の開拓を図るなど、対日戦略を強化すると発表した。ビッグデータを基礎としたデジタルトランスフォーメーションを支援するベンダーで、データ分析のための統合的なプラットホームを提供している。代理店を通して、すでに国内に100社近くの顧客がある。日本法人は10人でスタートし、1年後に25人まで増員したいとしている。

AJSがAIベンチャーのクロスコンパスと資本業務提携、予知保全など
 2019.04.06−AJSは3日、プラントの異常検知・予知保全を実現する目的で、ディープラーニングを得意とする人工知能(AI)ベンチャーのクロスコンパス(本社・東京都中央区、鈴木克信社長)と資本業務提携を結んだと発表した。製造業を対象に、ビッグデータ解析やAIの活用に向けたソリューションを企画・構築・導入できる体制を整えた。

PreFEEDがエンジニア教育事業にフォーカス、実務対応のコンサルも
 2019.04.05−PreFEED(熊谷善夫社長)は、化学工学エンジニア向けの教育事業を強化する。日本の化学産業がファイン化/スペシャリティ化の推進による成長戦略を志向するなか、国内でのプラント建設機会など経験を積む場が減少していることや、IT化にともなう技術のブラックボックス化など、技術力の低下が懸念されているため。同社はこの分野で十数年の実績があり、個々のエンジニアに向けた講座や実務教育の実施、実際の業務課題に対するコンサルティングなど、幅広いサービスを提供している。最近では海外での化学工学教育にも乗り出した。

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クラリベイト・アナリティクスがグローバルイノベータートップ100を発表
 2019.01.24−クラリベイト・アナリティクスは23日、知的財産・特許分野で最も革新的な企業・機関を独自の基準で選び出した「Derwent Top 100 グローバル・イノベーター 2018-19」を発表した。100社のうち米国と日本で72%を占めているが、とくに日本は国別で最多の39社が選出され、前回に引き続き(前回も39社)イノベーションの先進地域としての地位を占める結果となった。また、アジアからは前回よりも3社多い48社が選ばれており、世界のイノベーションの中心がアジアにシフトしてきていることを示唆しているとされた。



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