2011年夏CCS特集:パーキンエルマー

ケンブリッジソフトを買収、ソフト事業強化へ新体制

 2011.06.23−米パーキンエルマーは、今年の4月29日に大手CCSベンダーである米ケンブリッジソフトの買収を完了させた。これと前後していくつかのソフトベンダーの買収を実施しており、今後は研究支援のためのソフトウエア事業に本格的に乗り出していく。

 同社の事業は、ヒューマンヘルスと環境ヘルス分野に大きく分かれているが、今回はASLS(アナリティカルサイエンス・ラボラトリーサービス)事業部のもとに新しいソフトウエア部門(インフォマティクスビジネスユニット)が位置づけられた。

 化学・医薬・バイオ分野の研究者向けのデスクトップおよびエンタープライズソリューションを提供しているケンブリッジソフトのほか、研究所統合情報管理システム(LIMS)分野のソリューションを持つラボワークス、各種分析機器のLIMSへの統合やQA/QC関連のアプリケーションで実績のあるラボトロニクス、非定型データを含むあらゆる研究データを統合的に検索できるようにする技術を有するアルタスラボ−の4ベンダーを集めた組織で、ワールドワイドで500人ほどのスタッフを抱えることになる。

 製薬系の研究開発プロセスに当てはめると、探索研究から安全性試験・臨床試験、製造およびQA/QCまでの幅広い領域を網羅できることになるようだ。

 旧ケンブリッジソフト製品に関しては、デスクトップ製品、エンタープライズ製品とも今後も継続的に強化していく方針で、サービスやサポートなど顧客との関係に変化はない。国内の代理店との関係もこれまで通りとなる。


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