リバーベッドテクノロジーがエッジ仮想化インフラ新技術

ネットワーク越しにストレージ統合、集中管理・制御でTCO大幅削減

 2012.02.28−リバーベッドテクノロジーは、データセンターへのサーバー統合を完全なかたちで実現するまったく新しいエッジ仮想サーバーインフラストラクチャー(VSI)製品「Riverbed Granite」(グラナイト)を発表した。現在のサーバー統合は、重い書き込み処理やカスタム化されたアプリケーションなど、ネットワーク越しの利用に適さないものが拠点に分散したシステムに残されており、データでは半分以上が拠点側に格納されていた。「グラナイト」は、ローカルにあるのと同じ感覚で遅延なくデータセンターのディスクを利用できるようにする。サーバー統合がさらに完全になることで、TCO(総所有コスト)を20〜25%削減できるという。3月初旬から順次出荷開始する。

 同社は、帯域幅や地理的条件を克服してデータ転送速度を向上させ、ネットワーク越しのアプリケーションのパフォーマンスを上げることができるWAN高速化装置の専門ベンダー。サーバー統合に不可欠な技術として急成長の原動力となっている。

 今回の「グラナイト」はネットワーク環境に適合しないために拠点側(エッジ)に残されていたストレージ関係をターゲットにしたもので、これにより拠点内のアプリケーションとサーバー、ストレージのすべてを完全にデータセンターに統合できるようになるとしている。

 具体的には、データセンターに設置する「グラナイトコア」と拠点側に置かれる「グラナイトエッジ」の2つのコンポーネントから構成される。ストレージはiSCSIに対応しており、ストレージに対するリード/ライトをブロックレベルで並列に処理することに加え、「グラナイトエッジ」に保持するデータキャッシュを利用することにより、ユーザーはネットワークの影響を受けずにローカルと同様の感覚でストレージを利用することが可能。ネットワークが停止しても、キャッシュを使って作業が継続できる利点もある。

 データセンター側にとっては、すべてのリソースを集中的に管理しコントロールできることがメリットで、先行事例ではTCOを50%削減できた例もあるという。

 なお、「グラナイトエッジ」は同社のWAN最適化機能を持つアプライアンス製品「Steelhead EX シリーズ」にインストールして使用する。一方の「グラナイトコア」は専用アプライアンスとして提供される。

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<関連リンク>:

リバーベッドテクノロジー(日本語ホームページ)
http://www.riverbed.com/jp/

リバーベッドテクノロジー(Granite製品紹介ページ)
http://www.riverbed.com/jp/products/edge_virtual_server_infrastructure/
http://www.riverbed.com/jp/products/edge_virtual_server_infrastructure/steelhead_ex_granite.php


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