2012年夏CCS特集:エルエイシステムズ

NMR/MRI分野で強み、サーバー構築でも実績

 2012.06.27−エルエイシステムズは、NMR/MRI関連製品を中心に、生命科学研究や医療分野向けのソフトおよび関連ハード、さらに解析用のサーバーシステムなど、小回りをきかせた事業展開で多くのユーザーの信頼を得ている。

 とくに、最近注目されているのが加ステファンプロベンチャーの「LCModel」。MRIスペクトルからカーブフィッティングにより脳内の代謝物の自動定量解析を行うソフトで、肝脂肪や筋細胞脂肪、乳腺脂肪などの解析も可能になったことで用途が広がってきている。

 近くリリースされる最新バージョンでは、MRI装置の進歩に対応してマルチボクセル対応を実現する。脳内の代謝物の分布を2次元マップで可視化できるようになるため、新たな知見が得られると関心が高まっているという。

 一方、ノルウェーのノルディックニューロラボの医用画像処理ソフトも、昨年に新製品が登場した。汎用MRI画像解析ソフトとして臨床研究用途に多用される「nordicICE」に加え、脳腫瘍の経時変化を比較・定量化する「nordicTumorEX」、3D表示で脳軸索と活性部位を同時に示すことなどで多角的な手術前分析が行えるようにする「nordicBrainEX」がラインアップされた。

 このうち、「nordicICE」では、Kトランスパラメーターを計算・視覚化できることが先端の研究者の間で注目されてきているということだ。

 そのほか、データ解析用のサーバー、PCクラスターの構築についても、ユーザーからの評価が高い。製品のカスタマイズやプログラム作成の要望にも応えている。


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