CCS特集2013年冬:ウェイブファンクション

タッチ対応の最新版を発売、入門用で企業向けも好評

 2013.12.05−ウェイブファンクションは、使いやすさに定評のある分子モデリングソフト「Spartan」の最新バージョンをこのほど販売開始した。すでにWindows版とマック版はリリースずみで、年末から来年にかけてはLinux版も用意され、すべてのプラットホームが出そろう。親しみやすいタッチ操作に本格的に対応したことが特徴で、計算化学市場の裾野を広げる意味でも注目される新製品となっている。

 最新版の「Spartan '14」は、iPad/iPhoneで動作する「iSpartan」向けに開発されたタッチ機能を、本格的な分子モデリング機能を持つPC版に初めて搭載した製品(現時点はWindows版のみ)。タッチで構造式を作図するためのカラフルなパネルが装備されており、複雑な構造式を手早く描画することが可能。構造式をそのまま三次元化して量子力学計算などを実行できる。

 分子モデルや計算結果を可視化したグラフィックスは、タッチ操作によって直感的に扱うことが可能。指で操作する際にはアイコンが大きくなるなど、マウスでもタッチでも使いやすいデザインが取り入れられている。

 タッチ操作については、昨年来iSpartanを各種学会で展示してきたが、非常にユーザーの関心が高いという。ほとんどの人が「さわってみたくなる」ため、ユーザーの裾野を広げることにつながると期待される。

 Spartanはもともと使いやすさを重視してきているため、現在は全体の8〜9割が教育機関での利用となっている。大学や高専などで実際に授業に使われる事例も数多い。それに加え、このところ企業からの引き合いも増えてきているという。これは、企業の中でいままで計算をしていなかったグループが入門用としてSpartanに目を留めるケースが増えているためだ。手ごろな価格で、量子化学計算まで行えることがその理由で、1年間のレンタルなら約20万円で利用できる。


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