CTCLSが製薬業向けクラウド型情報共有サービス

CROなどの外部機関とセキュアに連携、コンプライアンス関連文書に対応

 2014.10.15−CTCライフサイエンス(CTCLS)は、アイルランドのQUMAS社(仏ダッソーシステムズのBIOVIAブランドの一部)が提供するクラウド型コラボレーション基盤「QUMAS iX」を国内で本格的に販売すると発表した。製薬企業が製造や臨床試験などの業務をCMO(医薬品製造受託機関)やCRO(医薬品開発受託機関)など外部機関に委託する際の情報共有基盤として利用することができる。製薬業を対象としたGxP規制に適合しており、とくにコンプライアンス関連文書のリアルタイム共有で注目されているという。

 QUMAS社は、医薬品開発工程で必要になる製造法や標準作業手順書(SOP)、申請文書などのさまざまな品質文書を適切に管理するための統合ソフトウエアソリューションを提供している企業で、規制に適合したかたちでの最適な文書管理プロセス/業務プロセスの効率化を実現することに力を入れている。

 今回の「QUMAS iX」は、それらコンプライアンスや規制に関する文書を、CROやCMOなどの外部機関と安全に共有するためのクラウドサービス。規制に応じてSOPが変更された場合などもリアルタイムに反映・共有ができるほか、さまざまな文書の更新履歴や、だれがいつ文書を参照したのかも簡単に確認することが可能。業務進捗の把握や業務監査などの管理にも活用することができる。

 また、外部機関との文書の受け渡しも、マイクロソフトのSharePoint2010をベースにウェブブラウザーで行うことができるため、メールやCD-ROMなどでの授受に比べて、効率的かつセキュアな方法で文書の共有が行えるという。

 CTCLSでは、サービス導入に当たってのプラットホームの構築や、GxP適合のためのコンピューター化システムバリデーション(CSV)支援作業なども含めて提供していく。

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<関連リンク>:

CTCライフサイエンス(QUMAS製品紹介ページ)
http://www.ctcls.co.jp/products/list/qumas.html

QUMAS(トップページ)
http://www.qumas.com


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