CTCLSが毒性試験データベース「Vitic Nexus」最新バージョン2.6

M7対応で遺伝毒性データを拡充、フィルタリング機能強化

 2015.06.24−CTCライフサイエンス(CTCLS)は23日、英Lhasaの毒性試験データベース「Vitic Nexus」の最新バージョン2.6を国内で販売開始したと発表した。1万8,085の化合物に関する38万2,094件の毒性試験データが登録されており、創薬研究の早期段階において、潜在リスク特定を目的とした構造毒性相関解析のためのデータとして活用することができる。

 「Vitic Nexus」は、文献や公共データベース、世界中の毒性研究者から提供された情報を収載。in vivoおよびin vitro毒性試験のほか、HERGチャネル阻害剤、肝毒性、反復投与毒性、皮膚感作性、発がん性、生殖発生毒性などの毒性試験データを含んでいる。とくに遺伝毒性の試験データは、CGX、ISSSTY、ECB(IUCLID)、FDA CDER & CFSANなどの公共データをはじめ、製薬企業から提供された試験データなど、幅広いデータソースを網羅していることが特徴となっている。

 Lhasa社の専門家が精査した高品質のデータが標準化された形式で登録されているため、化合物の構造式や毒性試験の種類、生物種、試験結果(陽性/陰性)などを条件とした検索が容易。検索結果は、構造と毒性の関係を考察しやすいテーブル形式で示されるので、研究者にとって非常に理解しやすい。

 また、日米EU医薬品規制調和国際会議(ICH)のM7「潜在的発がんリスクを低減するための医薬品中DNA反応性(変異原性)不純物の評価及び管理」ガイドラインにおいて、リスク評価の際の文献やデータベース検索、エキスパートレビューに用いることが可能。Lhasa製品には知識ベースの毒性予測ソフト「Derek Nexus」、統計ベースの毒性予測ソフト「Sarah Nexus」も揃っており、M7対応のワークフローを単一のプラットホームでカバーできる強みがある。

 今回の最新バージョン2.6では、遺伝毒性試験データを大幅に追加したとともに、検索結果をさらに興味のある毒性試験データへ絞り込むフィルター機能が強化されたという。







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<関連リンク>:

CTCライフサイエンス(トップページ)
http://www.ctcls.co.jp/index.html

CTCライフサイエンス(Lhasa製品情報ページ)
http://www.ctcls.co.jp/products/list/lhasa.html


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