マイクロソフトが新モデル「Surface Pro 4」を国内発売

ペンなど随所にこだわり、来年初めに「Surface Book」も

 2015.10.24−日本マイクロソフトは22日、ノートPCとタブレット端末のどちらとしても活用できる“2-in-1デバイス”カテゴリーをリードする「Surfaceシリーズ」の最新モデルとして、Windows10を搭載した「Surface Pro 4」を11月12日から日本市場で発売すると発表した。米国本社のSurface&Windowsハードウエア販売&マーケティング部門のブライアン・ホールGM(ゼネラルマネジャー)は、「これまでのシリーズで積み重ねた技術と多くのユーザーからのフィードバックを得て、地球上で最も生産性の高いデバイスをつくりあげることに情熱を注いできた」とし、ディスプレイ、タイプカバー(キーボード)、ペン、ドック(ポートリプリケーター)などあらゆる面で大きな前進を遂げたと強調。日本法人の平野拓也社長も「この年末商戦には過去最大のプロモーションで売り込んでいく」と応じた。

 「Surface Pro 4」のディスプレイは、前モデルのPro3と同じ寸法でありながらスクリーンサイズは12.3インチ(2,736×1,824ドット)に拡大。新開発の“PixelSense”技術を搭載しており、「実物のような質感で写真を表示できる。ペンでの書き味にも優れていて、紙の上でペンを走らせる感触を再現できた」(ホールGM)という。

 改良された専用のペンは、1,024段階の筆圧検知機能を備えており、4種類のペン先を使い分けることでアーティストの使用にも適した性能を実現している。「人間は何世紀もペンを使ってきた。とても自然で身近な道具であり、消しゴムの使い方なども含めて違和感を極力取り除いている」(ホールGM)と仕上がりに自信をみせた。

 また、新開発のドック(ACアダプターのような形状)には4つのUSB3.0ポート、2つの4Kディスプレイポート、高速LANポートなどが設けられており、記者発表当日のデモでは大型ディスプレイを2台外部につなげて、CADなどのクリエーティブワークにも対応できることが強調された。

 ホールGMは発表の最後に、「Surface Pro 4 は最高のデバイスだが、それでもラップトップ(ノートPC)が好きだという人はいる。そういう人のために開発したのがこれ」と、米国ですでに発表されている「Surface Book」を日本市場にも来年初めに投入することを明らかにした。

 13.5インチのPixelSenseスクリーンを備えており、ディスプレイは着脱可能。第6世代Core i プロセッサーを搭載し、NVIDIAのGeForce GPU、ハイスピードGDDR5メモリーを採用、12時間のロングバッテリーライフを実現するなど1クラス上の性能を実現している。「キーボードの打鍵感に妥協は一切なく、性能はMacBook Proの2倍以上」(ホールGM)だという。とくに、ディスプレイの着脱を可能にする特徴的なヒンジやマッスルワイヤーテクノロジーなどが披露されたが、製品の詳細や価格に関する情報などは公開されなかった。

> 記者団との質疑応答では、国内のPCメーカーらとの競合についての質問が出たが、同社はSurfaceシリーズはプレミアムなデバイスとして市場を活性化させる存在であり、それによってパートナー各社のビジネスチャンスも広がっているという認識を示した。




Surface Pro 4 の製品構成


CPU メモリー 記憶域 一般向け価格 法人向け価格 発売日
Core m3 4GB 128GB \124,800 \111,800 2015年11月12日
Core i5 4GB 128GB \139,800 \126,800 2015年11月12日
Core i5 8GB 256GB \179,800 \166,800 2015年11月12日
Core i7 8GB 256GB \214,800 \201,800 2015年12月(予定)
Core i7 16GB 256GB \239,800 \225,800 2015年12月(予定)
Core i7 16GB 512GB \289,800 \276,800 2015年12月(予定)





















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<関連リンク>:

日本マイクロソフト(Surface 製品情報ページ)
http://www.microsoft.com/surface/ja-jp


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