2016年夏CCS特集:日本ケミカルデータベース

海外対応のSDS作成、ニーズに合わせシステム化

 2016.06.23−日本ケミカルデータベース(JCDB)は、化学物質の表示および安全データシート(SDS)を作成するためのソフト販売やサービス提供で実績を伸ばしている。国内から海外まで、パーソナルからエンタープライズクラスまで幅広いニーズに対応しており、自社製品の開発も強化している。

 同社は、化学物質情報や化学物質に関する法規制情報を強みとするベンダー。最近は、海外への化学物質登録や海外向けSDS作成で、さまざまな要望に応えるケースが増えている。とくに、タイにおいて既存化学物質の国家インベントリーが作成されることが決まり、今年末までに申告・登録を済ませる必要があることから、その登録代行サービスが活況を呈している。今年5月、タイに進出している日本企業向けにセミナーを開いたところ大きな反響があり、現地のコンサルティング会社などと提携してサービスを開始している。

 とくに、SDS作成のためのツールとして、基礎情報を調べるためのインターネットサービス「ezCRIC」「ezADVAMCE」、クラウド上でSDSを作成できる「ezSDS」、本格的な企業向けサーバーシステム「GHSロジスト」をラインアップ。グローバル対応SDS作成用には米WERCSのシステムを提供している。

 これらに加え、同社では新しい海外向けSDS作成システム「UniversalGATE」を自社開発した。日本のユーザーが使いやすいようにデザインされており、現時点で中国、韓国、台湾、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア、シンガポールの8カ国に対応したSDSを簡単に作成することができる。GHSロジストの機能もほぼカバーしているため、国内からアジア各国向けまでこれ1本で対応が可能。


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