CTCライフサイエンスが医薬研究向け統合サンプル管理システム

出庫や試験依頼などワークフロー自動化、各種ラボ機器を連係動作

 2016.12.07−CTCライフサイエンス(CTCLS)は6日、英ティシャンソフトウェア(Titian Software、エドマンド・ウィルソンCEO)と販売代理店契約を締結し、医薬品研究開発に必要な各種サンプルを管理し、関連機器を統合制御するシステム「Mosaic」を販売開始したと発表した。サンプル出庫依頼や試験依頼など各種業務ワークフローを自動化・効率化する機能を備えており、サンプル管理業務のムダを省いて最大限の合理化を達成できる。3年間で10億円の売り上げを見込んでいる。

 開発元のティシャン社は1999年の設立で、社員は約100名で、Mosaicを中心としたサンプル管理システムの販売やサポート、コンサルティングに特化したベンダーである。すでに大手の製薬やバイオ企業に多くの導入実績を持っている。

 Mosaicの管理対象は、、実験に使用するサンプルを収める容器(バイアル、チューブ、プレートなど)とその内容物(化合物、細胞、DNA、抗体など)、保管場所(自動倉庫など)。とくに、サンプル出庫の依頼、そのサンプルを用いた分析部門への試験依頼などの業務機能が組み込まれており、自動倉庫や分注器、電子天秤などの機器と自動連係することで、サンプルの調整から提供までの準備をトータルに行うことが可能。進捗状況は、Mosaicが自動的に生成するワークフロー画面から簡単に確認することができる。

 サンプル登録は、画面から1件ずつ入力するほか、CSVファイルでの一括登録、API(アプリケーションプログラミングインターフェース)経由での自動登録が可能。サンプルの出庫指示はテンプレート化することができるため、毎回同じ設定で化合物だけが異なる場合や濃度が異なるような場合に、容易に依頼ができる。規制化合物などが依頼された場合に、監督者の承認を得るなどの制限を組み込むことも可能である。

 また、機器との連係は、ファイル渡しでのオフライン式、ネットワークで直接操作するオンライン式の両方に対応している。あらかじめ、自動倉庫、分注器、電子天秤、チューブスキャナー、チューブソーター、ラベラーなど主要な機器との連係機能が実装されているが、日本メーカーの機器との連係も順次対応を進めることにしている。

 CTCLSでは、自社開発の試薬管理システム「RAKTIS」や生物試験データ管理システムなどをMosaicと連携させるなど、包括的なソリューション展開も図っていく。

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<関連リンク>:

CTCライフサイエンス(トップページ)
http://www.ctcls.co.jp/

CTCライフサイエンス(Mosaic製品紹介ページ)
http://www.ctcls.co.jp/products/titian/mosaic.html

英ティシャンソフトウェア(トップページ)
http://www.titian.co.uk/


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