みずほ銀行が3種類のロボットで資産運用のご相談

CTCのRoBo-LABを活用、3体が掛け合いで説明

 2016.01.18−みずほ銀行と伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は16日、3種類のロボットが掛け合いで資産運用の相談に対応するコーナーを、みずほ銀行八重洲口支店(東京都千代田区)に設置したと発表した。2月17日まで、同店頭で体験できる。「複数の人間が協動することで価値あるサービスを提供できるのと同様に、ロボットが連携し合うことの可能性を探りたい」との意図で開発したという。

 今回のシステムは、ロボットの企業利用を検証するCTCの「RoBo-LAB」を利用し、CTC開発のロボット&IoTプラットホームを活用して構築された。

 Pepper(メーカーはソフトバンク)、Sota(同ヴイストン)、NAO(同アルデバラン)という3種類のコミュニケーションロボットが使用されている。まず、コーナーに人が近づくと、Pepperが声をかけ、頭をなでてもらうことで接客を開始。Sotaが顧客の名前と年齢を確認したあと、PepperとNAOがクイズなどを交えながら商品を説明するという流れになっている。紹介する内容は、顧客の年齢などに合わせて、「NISAのお得な話」「海外の金利動向」「将来のお金の準備」などの話題が自動的に選択される。(以下のビデオリンク参照)(https://1drv.ms/v/s!AjuDVrpjjFCgpgM4TGfKKqgXeYgr

 実際には、3体のセリフのやり取りにややタイムラグが目立つこと、3体の役割分担が不明瞭といった問題もあるが、複数のロボットが連携することの可能性を探りたいという長期的な意図があるという。

 みずほ銀行では、ロボットと顧客のコミュニケーション内容と既存取引情報や最新金融情報との融合によるワンオンワン対応、人工知能技術との連携によるインタラクティブな応対をベースにした行員のコンサルティングサポートなど、より高度なロボット活用を展望していく。今回の期間限定設置を通して接客の実効性を見極め、将来的にはロボットによる受付から窓口業務まで一気通貫したサービス提供を目指す。

 一方、CTCは、さまざまなロボットへの対応やプラットホームの機能追加を行い、RoBo-LABサービス強化を図ることでユーザーの新たなサービス創出に貢献していく。

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<関連リンク>

みずほ銀行(トップページ)
https://www.mizuhobank.co.jp/index.html

伊藤忠テクノソリューションズ(トップページ)
http://www.ctc-g.co.jp/


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