コンフレックスが最新版「CONFLEX 8」をリリース

結晶など配座探索を高精度化、Gaussian連携機能も強化

 2017.11.25−コンフレックスは、自社開発の配座空間探索ソフトを機能強化し、「CONFLEX 8」としてこのほど提供開始した。2012年10月にバージョン7が出て以来、5年ぶりになるバージョンアップで、結晶などの大きな系の配座解析を行うための機能が強化され、計算速度も大幅に高速化された。非経験的分子軌道法プログラム「Gaussian」との連携強化もポイントになるという。

 「CONFLEX 8」では、多くの新機能が追加されているが、まず動的反応座標(DRC)に対応したことがあげられる。これは配座を探索する際に適用される新しい手法。これまでは強制的に構造を動かしていたが、DRCでは基準振動モードを使用して初期速度ベクトルを算出し、それに基づいて動力学計算を行っていく。複数分子の配置変換や、大きな分子の配座変換に適用できるが、今後の機能強化(リビジョンアップ)で具体的な使い方を示していきたいとしている。

 また、CONFLEXとGaussianとの連携利用はこれまでも重要なテーマになっており、CONFLEXで発生させた配座異性体ファイルをGaussianに読み込ませる(GaussView経由)ことができたが、今回のCONLEX 8では、外部プログラムとしてGaussian09/16を呼び出す機能が搭載された。同じマシンにインストールされていれば、CONLEX 8の中からGaussianを直接起動して構造最適化および配座探索計算を実行させることが可能。金属錯体など、力場パラメーターが用意されていない系でも精密な計算ができる。とくに、Gaussianそのものを使った配座解析は、当のGaussian自身も持たない機能であるため、ユーザーの関心は高い。

 さらに近年、結晶などの巨大な系を解析するニーズが増えていることに対応し、処理速度の高速化を達成している。これまでは、結晶構造最適化計算にMPI並列処理を使用していたが、共有メモリー型でノード内並列処理が可能なOpenMPを採用、結晶構造を最適化する際の分子間相互作用計算を高速化した。加えて、結晶構造探索時のMPI並列処理と、個々の結晶構造最適化計算でのOpenMP並列処理を二段構えで同時に行うハイブリッド並列計算機能を実現している。

 そのほか、最新のグラフィック技術に対応したことでグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)も大幅に強化され、振動モードのアニメーション表示、DRC計算結果のムービー表示をはじめ、グラフィック描画が高速になっている。結晶などの大きな系もストレスなく表示可能で、新規ツールバーの追加により簡単に各機能を使用できる。また、解像度の高いアップルのRetinaディスプレイできれいに表示できるようにも調整されている。





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<関連リンク>:

コンフレックス(トップページ)
http://www.conflex.co.jp/

コンフレックス(CONFLEX 製品情報ページ)
http://www.conflex.co.jp/prod_conflex.html


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