アフィニティサイエンスが分子記述子計算の新ソフト発売

伊アルバサイエンスの「alvaDesc」、5,000種以上の記述子に対応

 2019.05.29−アフィニティサイエンスは、伊アルバサイエンスが開発している分子記述子計算ソフトウエア「alvaDesc」の取り扱いを開始した。物性予測や機械学習に利用できることから注目度が高い。同社は、同様の機能を持つ伊コデの「DRAGON」を販売してきたが、開発元の都合によりこれが販売中止となるため、事実上の後継製品として「alvaDesc」を国内のユーザーに提供していくことにした。新しい方が機能や計算精度が向上しているため、切り替えを促していく。

 コデ社の「DRAGON」は、多種多様な記述子に対応していることが特徴で、国内でも人気があったが、基本的に6月末をもってグローバルに販売が停止される。ただ、コデ社は「alvaDesc」の販売元の役目を担っており、これが事実上の後継製品に位置づけられるようだ。実際、「alvaDesc」は「DRAGON」の機能をほぼ包含しているうえで、さらに多くの記述子(約5,000種類)が計算できるようになり、精度も向上している。塩やイオン液体などの非完全結合型の分子構造を扱うことも可能で、MACCS166フィンガープリント計算など「DRAGON」になかった機能も含まれている。

 対話型のGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)と、コマンド式のCUI(キャラクターユーザーインターフェース)で利用することができ、Windows、Linux、MacOSをサポートしている。「DRAGON」はMacOSで利用できなかった。ライセンスは、シングルユーザーまたはサイト単位での年間使用権。切り替えやすいように、「DRAGON」とほぼ同じ価格にしているという。アカデミック向けには、永久ライセンス(買い取り)での提供も行う。





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<関連リンク>:

アフィニティサイエンス(トップページ)
http://www.affinity-science.com/

アフィニティサイエンス(alvaDesc 製品情報ページ)
http://www.affinity-science.com/alvadesc.html


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