2019年冬CCS特集:日本ケミカルデータベース

SDS作成で豊富な機能、混合物の原料登録など効率化

 2019.12.03−日本ケミカルデータベース(JCDB)は、化学物質の管理や法規制対応に役立つデータベースの専門ノウハウを武器に、各種製品やサービスを通して関連業務を支援するソリューションを提供。とくに、化学物質の安全データシート(SDS)作成での実績が豊富で、ソフトウエアの販売から受託作成サービスまで幅広い選択肢を用意している。

 SDS関連では、企業向けの本格的なパッケージソフト「GHSロジスト」、海外向けSDS作成支援システム「Universal GATE」、クラウド型SDS作成ツール「ezSDS」、安価で手軽な「MSDSnavi」など、ニーズに合わせた製品を揃えている。このうち、最近人気が高いのが富士通九州システムズと共同で運営している「ezSDS」。クラウドサービスであるため、サーバー導入などの初期投資が不要で、システム管理者も置く必要がない。ここ数年、クラウドに抵抗がなくなったことで、契約が急速に伸びてきている。

 GHS分類の自動類推、日本国内法規制の自動判定、JIS規格に準拠したフォーマットでSDS原案およびラベル要素を自動作成できる。とくに、混合物原料登録機能があり、混合物を種類ごとに設定して、そこに含まれる物質名や配合比をあらかじめ登録しておくことが可能。SDS作成時には、混合物を指定すると実際の物質をすべて展開して入力してくれる。また、作成したSDSを英語に翻訳する機能も好評だという。

 本格的な海外向けSDS作成を支援する「Universal GATE」も順調に引き合いを得ている。国内向けに作成したSDSを、標準対応で韓国、中国、台湾、インドネシア、ベトナム、マレーシア、タイ、シンガポール、フィリピン(年内対応予定)向けのSDS原案に変換することが可能。EU・北米オプションとしてアメリカ、カナダ、フランス、ドイツ、スペイン、ポーランド、ポルトガル、オランダ、イギリス、メキシコ(年内対応予定)、さらに個別オプションとして、ブラジル、アルゼンチン、チリ、ウルグアイ、コスタリカ、オーストラリア、ニュージーランドをカバーしている。

 そのほか、簡単に法規制チェックができる「ezCRIC」、化学品管理の実務支援を行う「ezADVANCE」などのオンラインデータベースサービスも順調に推移している。化学品輸送に関する規制が強化されていることから、24時間体制で緊急電話対応ができる「Carechem24」も利用者が増えているという。


ニュースファイルのトップに戻る