2010年夏CCS特集:コンフレックス

結晶構造計算機能など強化、CUDA対応で高速化

 2010.07.28−コンフレックスは、計算化学の専門ベンダーとして、自社製および海外パッケージの販売に加え、技術ノウハウを生かした受託計算サービス、サポート・トレーニング、コンサルティングなど多方面な事業展開で高度な専門性を発揮。今年で設立10周年を迎え、ますます実績を重ねつつある。

 配座探索ソフト「CONFLEX」は、自社製品であるため、ユーザーの要望に迅速に対応できることが強み。とくに最近では結晶構造計算機能の強化に力を入れており、配座異性体や分子配向の違いに由来するさまざまな結晶構造を最適化することが可能になった。結晶多形のエネルギー評価を容易に検討できるため、製薬分野で注目が集まっている。

 CONFLEXで発生させた精密な配座は、分子シミュレーションの初期構造として利用できることも特徴。6月に開いたGaussian講習会でこの使い方を紹介したところ、聴講者からの関心が非常に高かったという。そこで、9月にあらためてCONFLEXに焦点を当てた講習会を開くことにしている。

 一方、カリフォルニア大学で開発された分子動力学法ソフト「AMBER」の最新バージョン11が今年発売された。溶媒効果を考慮した3D-RISM法など、日本人研究者が開発したアルゴリズムが導入されたこともあって、国内でも関心が高い。

 加えて、グラフィックプロセッサー(GPU)を計算に利用する“CUDA”に対応したことも注目されている。CPUだけを使う場合に比べて数十倍の高速化が達成されるという。ただ、その恩恵を十分に味わうためには、エヌビディアのFermi搭載カードの使用が推奨されるようだ。


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