2010年夏CCS特集:サイバネットシステム

ナノデバイス解析機能強化、創薬系も新バージョン

 2010.07.28−サイバネットシステムは、半導体を中心としたナノ材料系と、創薬支援のためのモデリングシステムの両輪を揃えてCCS事業を展開。今年もバージョンアップの予定が目白押しで、市場からの評価も高まっている。

 ナノ材料分野は、デンマークのクオンタムワイズ社の「Atomistixツールキット」が主力。8月に最新バージョン10.8がリリースされる。電極に挟まれたナノスケール構造体の電子輸送(電気伝導)計算を行うためのモデリングツールや計算エンジンを統合した製品で、最新版ではゲート電極や誘電体を連続体近似で記述することができるようになり、さらに現実的なデバイスシミュレーションが可能となった。操作系も洗練され、カーボンナノチューブやグラフェンシートなども簡単にモデル化することができる。

 計算エンジンは、密度汎関数法と半経験的方法の2種類を選択可能だが、とくに密度汎関数法はプログラムが一新され、金属酸化物を中心にした強相関系材料に対応できるLDA+U法を取り入れている。

 クオンタムワイズ製品は半導体デバイス物性の予測がメインになるが、これを補完する意味でアドバンスソフトと提携し、ナノ材料の個体物性を予測できる「Advance/PHASE」の販売も開始している。

 一方、創薬支援では主力の加シムバイオシス製品である「eHiTS」(ドッキングシミュレーション)や「ARChem」(合成経路設計支援)などがバージョンアップされてきている。関連製品である英キーモジュールの構造式OCRソフト「CLiDE」も人気があるが、最新版はさらに使いやすくなっている。

 PDFや画像などのファイルに含まれる構造式を認識し、SDファイル形式に変換することが可能。ページ指定ができるようになったり、バッチ処理で大量のフィルからの抽出を行ったりする機能が追加されている。


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