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2010年夏CCS特集：サイエンス・テクノロジー・システムズ
糖鎖関連の共同研究で成果、ASPサービスも開始
2010.07.28−サイエンス・テクノロジー・システムズ（STS）は、計算科学や研究支援のためのアプリケーションからハードウエアまでを提供する専門ベンダー。CCS関連では、アクセルリスやスポットファイアー（ティブコ）などの販売でも実績を伸ばしている。
同社は、北海道大学と長年にわたって糖鎖関連の共同研究を推進しており、複合糖質データベースの開発、糖鎖MSスペクトル自動帰属アルゴリズムの開発などの成果をあげてきた。現在も、科学技術振興機構（JST）の委託事業として、「全自動糖鎖プロファイル診断システムの開発」、「糖鎖による診断システム統合ソフトウェアの開発」の2つのプロジェクトを推進中だ。これらの成果は順次事業化される予定であり、今後の推移が注目される。
一方、創薬研究のデータ分析に多用される「TIBCOスポットファイアー」については、昨年秋から自社サーバーを用いたASP（アプリケーションサービスプロバイダー）サービスを開始した。STSのサーバーからユーザーに対するライセンス認証や、ソフトのアップグレード、更新プログラムの提供などを行っている。技術サポートや問い合わせ対応などもSTS側で実施。今後はこうした基盤を生かして、企業や大学向けにサイトライセンス契約を増やしていきたいという。
また、アクセルリス製品については、プラットホーム製品の「パイプラインパイロット」が好調。さまざまなコンポーネントとそれを用途別にまとめたコレクションが豊富に用意されており、外部ソフトウエアとも柔軟に連携しワークフローを自動化できることが特徴。開発をともなう要望にも対応できることで高い評価を得ている。