スペインのソフトニックが日本市場に進出

無料ソフトのダウンロードサイト、独自のレビューでおすすめ度を評価

 2010.12.11−スペインに本社を置く無料ソフトウエアのダウンロードサイト「ソフトニック」が日本に進出した。日本法人を設立し、9日から日本語サイト(http://www.softonic.jp/)を開設、サービスを開始した。日本は10ヵ国目で、欧米では“ソフトウエアのミシュランガイド”などと呼ばれており、すべてのソフトにレビュー(社員による記事)と星による評価(10段階)が付されているのが特徴。子供から年配者まで幅広くコンシューマー層をターゲットにしたソフトだけを紹介しており、利用は無料。広告によって収益を得るビジネスモデルとなっているが、過去5年間の平均成長率70%で売り上げを伸ばしている。

 ソフトニックは、トマス・ディアゴ(Tomas Diago)社長が学生時代に始めた事業で、1997年にスペインで起業。その後、ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語、ブラジル語、中国語、ポルトガル語、オランダ語に対応したサイトを順次開設している。今回の日本語サイトにより、インターネットで使用される上位6言語を完全サポートしたことになるという。

 スペイン国外にはサンフランシスコと上海、東京にオフィスがあり、全社の社員数は約200名(スペイン国籍が61%、その他は約25ヵ国の出身)。スペインでは2年連続で「最も働き甲斐のある会社」の第1位に選ばれており、ディアゴ社長が今年のスペイン起業家大賞を受賞している。

 今回設立した日本法人は、本社を東京都渋谷区桜丘町26−1(セルリアンタワー15階)に置き、NECやマイクロソフトでの職歴を持つ内田隆氏が社長に就任した。電話は03-5456-7955。

 ソフトニックは、10ヵ国語のサイトを合わせて13万本のフリーソフト、シェアウエア、体験版ソフトが登録されており、月間9,000万ダウンロードの利用がある。ユニークユーザー数は月間6,000万人。日本語サイトはスタート時点で約1,000本のソフトを紹介している。

 最大の特徴はソフトの機能や長所・短所を紹介したレビュー記事で、すべて同社の社員が実名・顔写真を公開して執筆したもの。ソフトのおすすめ度を10段階の星で評価している。その他に、ユーザーのレビューも公開される。Windows、Mac、Linux、スマートフォンのソフトをカバーしており、ほとんどがコンシューマー向けでアダルト的なものは扱わない。取り上げるソフトは同社が独自の視点で選別したもので、ソフトを掲載する紹介料的なものは一切取っていないという。

 ユーザーは、フリーキーワードでの検索のほか、カテゴリー別にソフトのジャンルをたどったり、注目ソフトコーナーなどを確認したりすることにより、ほしいソフトを探すことができる。専用のダウンローダーやツールバーなどの便利なツールも用意されている。ソフト開発者に対しては、無料のダウンロードホスティングサービスも提供する。

 広告収入を中心としたビジネスモデルであり、通常のバナーをはじめ、広告プラットホームとなる「ソフトニックアド」を用意。グーグルのアドセンスとも連携している。

 日本法人の経営目標としては、2015年に社員50名、売り上げ40億円、営業利益15億円、レビュー本数30万本、月間で3,000万ダウンロードと、ユニークユーザー3,000万人を目指す。


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