MetaMojiがiPad向けのデジタルノートアプリケーション

ストレスない手書き入力実現、手書き文字とフォント文字を混在編集

 2011.02.04−MetaMoji(浮川和宣社長)は3日、iPadで利用できるデジタルノートアプリケーション「7notes」(セブンノーツ)を開発、アップルのAppStoreを通して販売開始したと発表した。メモを取るようにストレスなく手書き入力できることが特徴で、価格は1,500円(2月末までキャンペーン価格900円)。ネット上に2GBの容量を持つデジタルストレージを無料で利用できる。スレートPC向けの新しい日本語入力方法として定着する可能性もあり、今後が注目される。

 今回同社は、スレートの特徴を生かした新しい手書き入力技術“mazec”(マゼック)を開発した。高速な文字認識エンジンを利用し、漢字・ひらがな・カタカナ・英数字を含む手書き文字をそのまま入力する「書き流し入力」を実現。手書きのまま、あるいはフォント文字に変換して画面上に表示させることができる。さらに、とっさに思い出せない漢字をひらがなで書いても、正しい漢字に変換してくれる「交ぜ書き変換入力」機能を搭載した。例えば「会議」と入力したい場合、「かいぎ」「会ぎ」「かい議」とどのように書いても前後の文脈から「会議」と変換することができる。

 また、手書き文字とフォント文字を完全に混在させて編集することも可能で、手書き文字の大きさや色を変えることも簡単に行える。文書の体裁は、ページ内を1列から3列までに区切って「ユニット」と呼ばれる単位で自由に配置することができる。ユニットには、テキストのブロックのほか、写真やウェブページのイメージショットを配することが可能である。

 作成した文書はローカルに保存できるが、クラウドサービスとして提供される「デジタルキャビネット」に蓄積していくことが可能。文書にはタグをつけて整理できるので、多くの文書があっても管理しやすい。

 「7notes」の具体的なビジネスは、全額出資で新たに設立した7knowledge社を通じて行う。国内のiPad向けの提供からスタートし、年内をめどに海外市場向けの製品やアンドロイドなどの端末向けにも製品を提供していく。低価格であるため収益をあげるには大量販売が必要になるが、スレートPCやスマートフォンの普及台数からみて、グローバルに販売展開すれば十分に成算はあるとしている。


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