2011年夏CCS特集:コンフレックス

配座探索ソフト最新版提供、64ビット対応など機能強化

 2011.06.23−コンフレックスは、計算化学の専門ベンダーとして、自社製パッケージと海外製品の連携を推進するとともに、そのノウハウを生かした受託計算や受託プログラム開発などでも実績を伸ばしている。

 自社製品の配座探索ソフト「CONFLEX」は、待望の機能強化が1年半ぶりに実施され、最新バージョン6.8がリリースされた。今後、国内の学会・展示会などで披露していくが、いまのところ8月の日本プロセス化学国際シンポジウム、9月の理論化学物理国際会議と分子化学討論会、11月のCBI学会などへの参加を予定している。

 今回の最新版は、64ビットマルチコア環境に完全対応したことが特徴。計算に利用するコア数を指定することができ、メモリーの制限も事実上なくなったため、複雑な系の計算にも十分に対応することが可能。また、分子オブジェクト分類法を導入したことにより、たん白質と薬物の複合体の計算において、薬物分子だけを選んで構造最適化や基準振動解析、配座空間探索を行うことができるようになった。

 さらに、分子力場法や結晶計算などの機能が改善されているほか、SDファイル形式で複数分子を一括入力し、連続で構造最適化を行うことも可能になっている。

 CONFLEXは、米ガウシアンの量子化学パッケージ「Gaussian 09/GaussView」との連携でも人気が出てきており、講習会で実際に体験してみたいというリクエストが多い。今年も秋には実施したいという。今後は、連携できるソフトをさらに広げていく考えだ。


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