アクセルリスが化学・材料系の高度実験環境ソリューション

計画から実施・管理まで統合、個別の要求に合わせた構築サービスも

 2011.07.01−アクセルリスは、新ソリューション体系“Accelrys Enterprise R&D Architecture”の主要な柱の1つとなる新しいスイート製品「Accelrys Enterprise Lab Management Suite」(ELMスイート)を発表した。研究所における実験プロセスや実験データの管理、分析やレポート作成、研究チーム間のコラボレーション、知的財産の記録、研究ワークフローの追跡と管理などを行うもので、旧シミックス製品を「Pipeline Pilot」(パイプラインパイロット)で統合したソリューションとなる。

 ELMスイートを構成する主要なアプリケーションは、電子実験ノートブックの「Symyx Notebook by Accelrys」、さまざまな機器が使用される研究環境で複雑な実験ワークフローを実現する「Accelrys Laboratory Execution and Analysis」(LEA)、科学的ワークフローの構築と自動化、データ統合と分析、自動レポーティング、ダッシュボード生成などを行う「パイプラインパイロット」の3つ。さらに、各種の外部データを電子ノートに統合するためのアダプター、チーム作業を効率化させるワークリクエストモジュール/ミトロロジーモジュールなどのアドオンコンポーネントも用意されている。

 また、ELMスイートをベースにしたソリューションパッケージ「Accelrys Experiment Knowledge Base」(EKB)も注目される。ユーザー固有の設定や導入に柔軟に対応するため、プロフェッショナルサービスとともに提供されるもので、現場の研究者・開発者が実験の計画・実施・分析・報告・検索・管理を行うことをシステムとして支援する。具体的には、ELMスイートのコンポーネントの中から、サンプル材料の抽出、機器のインターフェース、実験計画のインターフェース、目的に応じたデータの抽出、データ分析手順などの機能を必要に応じて組み合わせていく。

 主に化学・材料分野の研究効率や生産性を高めるためのもので、ばらばらに保存されていたデータを即座に利用可能なかたちで科学的知識に変換することができることが特徴。新しい機能材料開発を、研究環境と経済性の両面で強力に支援するという。


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