KDDIと日本マイクロソフトらがWindows搭載スマートフォン

最新版Windows Phone 7.5を採用、新世代コミュニケーション体験

 2011.07.28−KDDIと日本マイクロソフト、富士通東芝モバイルコミュニケーションズは27日、最新のスマートフォン用OSであるWindows Phone 7.5 を採用した「Windows Phone IS12T」を9月以降に発売すると発表した。防水・防塵、1320万画素カメラ搭載、32GBメモリー内蔵と高いスペックを採用し、大容量のクラウド型ストレージサービスとの連動など、ビジネスからプライベートまで幅広い用途で活用が可能。KDDIのau携帯電話は、スマートフォンではグーグルが開発したAndroid(アンドロイド)をベースにラインアップを広げているが、「選ぶのはユーザーであり、いろいろな選択肢を用意したい。(Androidとは)異なる良さがあるので、そこを訴求するようなプロモーションを展開していく」(KDDIの田中孝司社長)とした。

 Windows Phone 7 は、海外では評価が高まりつつあるが、日本では製品化されていなかった。海外では11機種が販売され、60の通信事業者によって35ヵ国で利用されているという。アプリケーションの数も、数十万といわれるAndroidには劣るが7ヵ月間で2万本を突破するなど急速に勢力を伸ばしている。「スマートフォンはこれからの市場であり、まだまだいくらでも挽回は可能」(日本マイクロソフトの樋口泰行社長)という。

 今回の「Windows Phone IS12T」は富士通東芝モバイルコミュニケーションズが開発したモデルで、東芝ブランドで販売される。採用したOSは最新版の7.5(コード名=マンゴー)で、これを製品化するのは世界で初めてとなる。画面サイズは3.7インチ(WVGA:800×480)、横幅が59ミリメートルとコンパクトな仕上がり。

 Windows Phone 7.5 の特徴として、次期Windows 8 にも採用予定の“メトロデザイン”と呼ばれるユーザーインターフェースを搭載。使い込むほどに快適性が増すという。また、Internet Explorer 9 による軽快なウェブブラウジング、日本で新開発した日本語入力方式“カーブフリック”の採用なども注目されている。とくに、FacebookやTwitterなどのソーシャル機能をOSに融合させているため、新しいコミュニケーション体験が可能になるとしている。(ビデオ参照)

 マイクロソフトの無料のクラウドサービスであるWindows Live SkyDrive を通して25GBのストレージスペースを利用できるほか、オフィスソフトも内蔵されているため、文書の閲覧だけでなく編集も可能となっている。

 なお、料金はauの従来のスマートフォン向けプランおよびパケット定額プランを利用することができる。


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