三井情報が「京」を活用したインシリコ創薬プロジェクトに参画

数億通りの組み合わせを評価、製薬企業9社などと共同

 2012.10.03−三井情報(MKI)は、本格稼働したスーパーコンピューター「京」を利用した創薬プロジェクトに参画することを発表した。3大学・研究機関、9社の製薬企業と2社のIT企業などからなる共同プロジェクトに取り組むもので、期間は2014年3月末まで。同社は主にたん白質の立体構造に基づく医薬品候補化合物の探索と最適化の計算処理を担当するという。

 今回のプロジェクトは、採択された全62件の研究課題のうちの1つで、『バイオグリッドHPCIプロジェクト「新薬開発を加速する「京」インシリコ創薬基盤の構築」』。申請主体はNPO法人バイオグリッドセンター関西で、京都大学薬学研究科、都市活力研究所、産業技術総合研究所のほか、アスビオファーマ、エーザイ、小野薬品工業、キッセイ薬品工業、参天製薬、塩野義製薬、大日本住友製薬、田辺三菱製薬、日本新薬の製薬企業9社、IT系企業としてはMKIとともに京大発の創薬ベンチャーである京都コンステラ・テクノロジーズが加わっている。

 プロジェクトは「京」を用いて、約3,000万個の化合物と約350種類のたん白質のマッチングを行い、数億通りとなる組み合わせの中から医薬品候補となる化合物探索を実施する。

 今回の研究成果は、製薬企業や研究機関が利用できるインフラ基盤として公開されるという。

******

<関連リンク>:

三井情報(トップページ)
http://www.mki.co.jp/

三井情報(バイオインフォマティクス事業のページ)
http://biz.mki.co.jp/service/bio/

バイオグリッドセンター関西(トップページ)
http://www.biogrid.jp/

京都コンステラ・テクノロジーズ(トップページ)
http://www.k-ct.jp/


ニュースファイルのトップに戻る