樋口社長は、「Windows8はタブレットに対応しながら従来のソフト資産も動作させることができる。まさに、オンとオフの両面で活用できる理想的なOSである」と紹介。タッチ＆トライの反響に気を良くしたようで、「さわってもらえれば良さがすぐにわかるし、いまお持ちのマシンに入れても性能がアップする」と強調した。
日本マイクロソフトが「Windows8」発売で記念イベント
オンとオフの両面で活用できる理想的なOS、Windows7との混在もOK
2012.10.27−日本マイクロソフトは26日、Windows8を正式に発売し、東京・秋葉原で記念イベントを開催した。冒頭のあいさつで樋口泰行社長は「昨日は秋葉原で久しぶりに前夜祭を行いたいへん盛り上がった。1万人近くの人が来てくれたと思う。とくに、タッチ＆トライコーナーでのお客さんの反応がすばらしく、われわれ社員の方がびっくりするほど。これはいけるぞとの確信を持った」と述べた。イベント会場には各社のWindows8対応新機種がずらりと並べられたほか、パートナー13社のゲストも登壇し、発売に花を添えた。
樋口社長は、「Windows8はタブレットに対応しながら従来のソフト資産も動作させることができる。まさに、オンとオフの両面で活用できる理想的なOSである」と紹介。タッチ＆トライの反響に気を良くしたようで、「さわってもらえれば良さがすぐにわかるし、いまお持ちのマシンに入れても性能がアップする」と強調した。
ただ、見た目はこれまでのWindowsとは大きく異なっている。起動すると「スタート」画面が表示されるが、これは見慣れたデスクトップではなく、タイル型のアイコンが並んでおり、一群のタイルがカテゴリーごとに配列されているのはスマートホンの画面とほぼ同様である。各タイルにはアプリが設定されていて、アプリを使いながら「チャーム」と呼ばれるメニューを画面右隅に呼び出し、アクションを行うのが基本的な使い方になるようだ。
「チャーム」には、検索・共有・スタート・デバイス・設定−の５つのメニューがある。今回は、「検索」にキーワードを入力し、検索サイトのリストをクリックしていくと、そのサイトでの検索結果が次々に切り替わって表示されるデモが行われた。また、アプリで得た情報を「共有」を通して友人にメール送信したり、写真を閲覧中に「デバイス」からテレビを選び、家族全員で写真を楽しんだりするなどのデモも実施された。
デスクトップもそのタイルの１枚になっており、それをクリックすれば通常のデスクトップ画面が表示される。「チャーム」の「スタート」でいつでももとのスタート画面に戻ることができる。
長くWindowsを使用してきた人ほど戸惑いそうだが、スマートホンやタブレットPCを使いこなしている人にはなじみやすいかもしれない。同社では、大手販売店の販売員1万1,000人に対してトレーニングを済ませており、全国で年内に合計1,000回の店頭デモを実施する計画を立てている。Windows8の使い方の説明には万全の構えで臨んでいるようだ。
エディションと価格についてだが、エディションは一般向けで無印とプロ版の2つ、企業向けにはエンタープライズ版が用意され、全部で3種類となる。来年1月31日までの期間限定で、プロ版へのアップグレード価格は、店頭が5,800円、ダウンロードが3,300円となる。さらに、今年の6月2日以降にWindows7マシンまたはDSP版を購入したユーザーは、1,200円でWindows8プロ版をダウンロードできる。
ところで、気になるのは企業への普及がどうなるかである。樋口社長は、「いまXPから7への移行を検討している企業が多いが、8は7との互換性に優れているので混在させても大丈夫。BYOD（自分のデバイスを持ち込む）の流れの中で、フレキシブルなワークスタイルを志向する導入シナリオをよく練り上げてマーケティングに取り組みたい。Windowsプラットホームであり、セキュリティや管理性はしっかりしているので」と、企業でも受け入れられるとの認識を示した。
アプリが1,000種類とまだ少ないことについては、「人気のアプリは現時点でかなり揃っているし、Windowsの開発者は世界中に多いのでこれからどんどん出てくると期待している。現時点で懸念があるとすれば、人気が出すぎてハードの生産が追い付かなくなることくらいだ」とジョークを飛ばす余裕もあった。
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＜関連リンク＞：
日本マイクロソフト（Windows紹介ページ）
http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows/home
日本マイクロソフト（発売記念キャンペーン、アップグレード版）
http://www.microsoft.com/japan/athome/umall/win8/launch/
日本マイクロソフト（優待購入プログラム、6月2日以降のWindows7購入者）
http://www.windowsupgradeoffer.com/
日本マイクロソフト（主要量販店でのキャンペーン案内）
http://www.microsoft.com/japan/presspass/addcont.aspx?addid=1200
