アクセルリスが新たにLIMSソリューション

プロセス主導の研究運営可能に、バリデーション機能も搭載

 2013.04.04−アクセルリスは、LIMS(研究所統合情報システム)ソリューションを新たに製品化し、医薬品研究開発のためのラボラトリー業務を包括的に支援する「Accelrys Process Management and Compliance Suite」を大幅に強化した。従来のLIMSとは一線を画す“プロセス主導”をコンセプトにしたシステムで、新薬の開発から上市に至るすべてのステージで製品の品質を高め、取り組み全体を効率化し、技術革新の導入を促進させる効果があるという。

 新しい「Accelrys LIMS」は、同社が買収したベルクエスト社とイージス社の技術を統合してつくりあげたシステム。「Accelrys Process Management and Compliance Suite」を構成する電子実験ノートブック「Accelrys Electronic Laboratory Notebook」(ELN)、品質保証/品質管理のためのラボ業務実行管理システム「Accelrys Laboratory Execution System」(LES)、実験の手順や実行結果を電子的に管理する「Accelrys Electronic Batch Records」(EBR)と連携するようにデザインされている。

 これらのプロセス実行系アプリケーションと統合されているため、従来のLIMSが提供するサンプル中心のアプローチとはまったく異なる、高度なプロセス主導アプローチによる研究運営を可能にしたという。

 とくに、統合プラットホームの「Accelrys Enterprise Platform」(AEP)をベースとすることで、開発から品質管理/品質保証、製造までの科学的な研究開発プロセス全体を通じて、ラボデータを全社規模で共有できるようになる。AEPを介して、ERPなどの基幹システムとの連携も容易である。

 「Accelrys LIMS」自体は、計測管理、安定性管理、サンプル管理、作業依頼管理、インベントリー管理、環境モニタリングの6種類のサブシステムから構成されており、段階的かつ迅速に拡張することが可能。画面上でのドラッグ&ドロップで業務ワークフローを設計することができるうえ、コンプライアンス機能があらかじめ組み込まれているため、そのワークフローに対して、また新しいアプリケーションを追加した場合でも、簡単にバリデーションを行うことができる。ワンクリックで適合性確認用の文書が自動生成される。

 各種のラボ用機器に対応したライブラリーも備えており、ドラッグ&ドロップでそれらの機器を簡単に接続できる。

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<関連リンク>:

アクセルリス(日本法人トップページ)
http://accelrys.co.jp/

米アクセルリス(Accelrys LIMS 製品情報ページ)
http://accelrys.com/products/process-management-and-compliance/accelrys-lims/index.html


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