CCS特集2013年夏:コンフレックス
結晶構造の自動探索を実現、他製品との連携で評価
2013.06.26−コンフレックスは、自社開発の配座探索ソフト「CONFLEX」に加え、 米ガウシアンの分子軌道法ソフト「Gaussian」、米カリフォルニア大学の分子動力学法ソフト「AMBER」を擁し、受託計算も含めて計算化学に関するサービスを幅広く提供している。
とくに、CONFLEXは昨年にバージョンアップしたことで好調。化合物の安定な結晶構造を自動探索する機能をはじめ、共通GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)により、どのOSの環境でも高い作業性と操作性を実現した。
また、パーキンエルマーの「ChemBioOfficeシリーズ」との連携が実現したことも、ユーザーからの反響が大きい。CONFLEXが外部計算エンジンとしてメニューに組み込まれており、シームレスに構造最適化や配座解析を実行できる。同社では、両製品の連携のメリットを国内ユーザーにさらに知らしめ、具体的な販売実績に結び付けていきたい考えである。
CONFLEXは海外での販売も強化する方針。すでにアメリカ支社を設けているが、最近ではアジア地域からの引き合いも増えているため、今年の4月にインドの代理店としてサクヘア社と契約した。今後、その成果も注目されるところだ。
一方、Gaussian09については、5月に新しいリビジョン(D01)がリリースされた。計算機能が強化され、密度汎関数法(DFT)の新しい汎関数が追加されたほか、AMBERとの連携機能も強化された。
AMBERに関しては、オープンソース化されている周辺プログラムの「AMBERツールズ」が4月に新バージョンとなっている。