CCS特集2013年夏:CTCラボラトリーシステムズ

ELN市場でさらなる攻勢、CMC領域でも実績増

 2013.06.26−CTCラボラトリーシステムズ(CTCLS)は、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)グループの一翼を担い、ライフサイエンス市場に特化したベンダーとして、独立前を含めると30年近い事業経験を有している。製薬業の研究開発における上流から下流までの幅広い領域をカバーする製品群を揃えており、開発力でも際立った実績がある。

 同社は、創薬研究分野とCMC(化学、製造、品質管理)分野のソリューションで市場をリードしているが、今後はその“強み”を“圧倒的な強み”へと変化させる作戦。とくに創薬研究分野では、米アクセルリスと英IDBSという2大ベンダーの製品を擁して電子実験ノート(ELN)市場でさらに攻勢をかける。

 新たに取り扱いを始めた理学機器は、国際的な規制および査察への対応を考慮したユーザーニーズに応えたもので、サーモフィッシャーサイエンスのラマン分光計「TruScan」などの実績があがってきている。

 また、CMC分野では、法令に基づいた医薬品開発工程でのさまざまな品質文書を管理できる「DocCompliance」(アイルランドQumas)を文書管理の主力製品と位置づけ、医薬品製造時の品質をリアルタイムに解析しQbD(クオリティ・バイ・デザイン)を実現する「Discoverant」(米アクセルリス)、ラボ情報を法規制に準拠したかたちで統合管理する「StarLIMS」(米スターリムス)により業容の拡大を図る。

 一方、今後は親会社であるCTCとの連携もさらに深める方針。国内トップクラスのシステムインテグレーターとしての技術力を背景に、ITインフラとなる基幹系・情報系などのシステム案件でも存在感を示していく。


ニュースファイルのトップに戻る