CCS特集2013年夏:オープンアイ・サイエンティフィック・ソフトウェア

独自の科学技術で地歩固め、全製品をクラウド対応

 2013.06.26−オープンアイ・サイエンティフィック・ソフトウェアは、自社の研究講演会や学会での発表などを通じて独自のサイエンスをアピール。日本法人「オープンアイ・ジャパン」を設立して3年を経て着実にその地歩を固めている。

 とくに、日本法人はトレーニングやチュートリアルなど、ユーザーフレンドリーなサービスに力を入れている。同社の製品は、大きくアプリケーションとツールキットに分かれているが、固定ライセンスには全製品の使用権が含まれるため、いままで使っていなかったソフトにあらためて目をとめるユーザーも多い。そうした場合に、同社のきめ細かなトレーニングが役立っている。

 国内では、ツールキットの普及を促進する考えで、専門のサポートスタッフを増やしているところだ。

 一方、本社サイドはクラウド対応を意欲的に進めている。同社のモデリングソフトには計算負荷が高い製品もあるため、クラウドで手持ちの計算資源を補完するユーザーが欧米では増えているという。人気の「SZMAP」をはじめ、基本的にすべての製品をクラウド対応とする予定。とくに、同社ではもともと使用するコア数に制限をかけていないため、クラウドを利用しても追加費用が発生しないのがメリットである。

 また、最近では他社製品との連携も進めており、パーキンエルマーが提供するデータ解析ツール「スポットファイアー」を、同社のツールキットで機能拡張するプロジェクトが進行中。スポットファイアーの画面からオープンアイ製品が使えるようになるので利便性が高まる。そのほか、オラクルカートリッジも最近提供開始したが、データベースをオラクルに委ねることで、大規模な化合物データ管理が効率的に行えるようになる。


ニュースファイルのトップに戻る