CCS特集2013年夏:ウェイブファンクション

タッチ対応の最新版発売へ、タブレット版とも連携

 2013.06.26−ウェイブファンクションの分子モデリングソフト「Spartan」は計算化学の初心者からエキスパートまで、幅広いユーザーに受け入れられており、大学や高専での教育用途でも多くの実績を持っている。現在、最新バージョンとなる「Spartan '14」を開発中で、今年の夏から秋にかけてリリースされる予定。Windows 8 に対応し、タッチ操作を本格的に取り入れた製品となる。

 同社は昨年、アップルの iPad/iPhoneで利用できるタブレット版の「iSpartan」を提供開始したが、国内の学会などの展示でも多くの注目を集めた。今回のSpartan '14は、タッチパネルに対応してタブレット版と同様の操作で利用できるようにGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を一新したもの。パッケージ構成はパラレルスイートとスタンダードの2種類になる。

 とくに、パラレルスイートには約15万件の分子についての分子軌道法計算結果を収めた「SMD」、約25万分子の構造、エネルギー、NMR/IRスペクトル、各種プロパティを登録した「SSPD」の2つのデータベースがバンドルされるとともに、iSpartanを同時に2ユーザーまで接続できるライセンスが付加される。このため、タブレット版の実用性は格段に向上するといえる。

 Spartan '14本体も、分子のスケッチや3次元モデルの操作をタッチで行えるため、多くのユーザーが斬新な利用体験を味わうことになるだろう。

 同社では、恒例のワークショップを夏の時期に引き続き開催していく予定。その機会を利用してタッチ操作を先行体験することも可能である。


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