ウェイブファンクションがタッチ対応の分子モデリングソフト

最新バージョンSpartan'14として発売へ、タッチでもマウスでも直感操作

 2013.06.28−ウェイブファンクションは、ユニークな操作性を実現した分子モデリングシステムの最新バージョン「Spartan'14」を開発し、この夏から秋にかけて発売する計画を明らかにした。Windows 8のタッチパネル操作に対応し、構造式の作図や分子モデルの操作を直感的に行うことができる。また、製品構成が簡素化され、スタンダード版とパラレルスイート版の2種類になる。

 Spartan'14は、昨年に本格的に市場投入され注目されたiPad/iPhoneで動作する「iSpartan」向けに開発されたタッチ機能を、研究や教育用途で本格的に使われているSpartanに搭載したもの。タッチ操作で構造式を作図するためのカラフルなパネルが装備されており、複雑な構造でも手早く描画することが可能。構造式をそのまま三次元化して、量子化学計算などを実行できる。計算手法はほとんど変わっていないが、分子力場法、半経験的分子軌道法、非経験的分子軌道法、密度汎関数法などが選べる。

 三次元分子モデルや計算結果を可視化したグラフィックスは、タッチ操作によって直感的に扱うことが可能。指で指定しやすいように、画面上のアイコンも大きめのデザインが採用されている。PC版なのでマウスでもタッチでも自由に使い分けられる。

 まずは、Windows 8対応でリリースするが、マッキントッシュ版、Linux版も追って発売される。予定価格は、スタンダード版が52万2,000円(アカデミック17万4,000円)、パラレルスイート版は68万4,000円(アカデミック22万8,000円)。

 パラレルスイート版は、マルチコアを使用した並列処理が可能なほか、約15万件の分子について最大10通りの理論モデルによる計算結果を収めた「SMD」、約25万件の分子の構造、エネルギー、NMR/IRスペクトル、各種プロパティを密度汎関数法で計算した「SSPD」がバンドルされている。また、iSpartanを端末として同時に2台まで接続することが可能。モバイル環境からSpartan'14内のデータベースを検索したり、計算エンジンを動かしたりすることができる。

******

<関連リンク>:

ウェイブファンクション(日本支店トップページ)
http://www.wavefun.com/japan/index.html

CCSnews(iSpartan関連記事)
http://homepage2.nifty.com/ccsnews2/2012/2q/2012_2Qwavefunispartan.htm
http://homepage2.nifty.com/ccsnews2/2012/4q/2012_4Qwavefunispartanappstore.htm


ニュースファイルのトップに戻る