日立ソリューションズがクラウドストレージ対応セキュリティ製品
ファイルを自動で暗号化、情報漏えい対策ソリューション
2013.04.23−日立ソリューションズは22日、安心してクラウドストレージサービスを利用できるようにする企業向けソリューション「秘文 Cloud Data Protection」(秘文クラウドデータプロテクション)を製品化すると発表した。クラウドストレージが普及している米国で先行してテストしており、国内では5月31日からトライアルサービスを、8月30日から正式に販売を開始する。文書ファイルを自動的に暗号化して格納し、タブレット端末などのモバイルからセキュアな環境で再利用することが可能。実際のビジネスは、クラウドストレージ事業者のサービスにビルトインするかたちと、オンプレミスのシステムとして販売するかたちの両面で展開する。
現在では多くの企業向け情報システムがクラウド環境に移行しつつあるが、クラウドストレージの利用をためらう最大の理由がセキュリティ面の不安だとされる。
同社の情報漏えい防止ソリューション「秘文」は、エンドユーザーの利便性を犠牲にすることなく強固なセキュリティを実現できることが特徴で、これまでに6,500社/680万ライセンスの実績を築いている。ファイル持ち出し制御やファイル暗号化ソフトの分野で国内トップのシェアを持つという。
今回の「秘文クラウドデータプロテクション」は、実績豊富な暗号技術をクラウドストレージに適用したもの。自動暗号化したファイルをクラウド上に保存するとともに、モバイルデバイス上の同期ファイルも暗号化状態を保つことにより、外出先での資料の閲覧・利用や、企業間のファイル共有を安全・安心に行うことができる。ファイルの暗号化と復号は透過的に行われるため、ユーザーは秘文サーバーにログインするだけでクラウドストレージをセキュアに利用することが可能。また、暗号鍵はログインアカウントに紐づけたアクセスコントロールが可能で、プロジェクト単位など機密性を確保しながらのファイル共有も容易だという。
box、Dropbox、マイクロソフトSkyDrive、Googleドライブなど、複数のストレージサービスに対応する予定。ユーザー側のデバイスとしてはノートパソコン(Windows7/8)、タブレット端末/スマートフォン(iOS、Andoroid、Windows8)が使用できる。デバイスに保存されたファイルは暗号化状態でオフラインでも利用することが可能。デバイスの紛失・盗難に対しても安全性が高い。
同社では、今回の製品は秘文ファミリー全体のビジネスを底上げする効果があると見込んでおり、本年度にファミリー全体で新規に60万ライセンスの販売を計画している。
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<関連リンク>:
日立ソリューションズ(トップページ)
http://www.hitachi-solutions.co.jp/
日立ソリューションズ(秘文クラウドデータプロテクション 製品情報)
http://www.hitachi-solutions.co.jp/hibun/sp/product/cp_sol.html