米ジャイブソフトウェアが日本市場に本格進出

SNSを利用した新しいワークスタイル提言、生産性向上を実現

 2013.09.04−米ジャイブ ソフトウェア(本社・カリフォルニア州)は3日、企業向けソーシャルプラットホームとして世界800社の顧客を持つ「Jive」の日本語版を開発、日本オフィス(東京都港区赤坂2-10-12、フォーシーズ溜池山王ビル)を開設し、日本市場に本格参入したと発表した。TISとリコーITソリューションズの2社を通して販売活動を行う。記者会見したジェイ・ラーソン社長は「企業はITのインフラに多大の投資をしてきたが、従業員の仕事の生産性はあまり向上していない。ソーシャルネットワークを利用した新しい仕事のやり方を取り入れることで生産性は大きく上がる。とくに、さまざまな業種で豊富な成功事例を持つことが当社の最大の強みだ」と述べた。

 「Jive」は、ソーシャルネットワークを積極的に活用してビジネスの価値を上げ、生産性の向上と売り上げの拡大を目指そうとするソリューション。社内と社外の2つのコミュニティを単一のソフトウエアで連携させることにより、従業員・顧客・パートナーといった関係者間のスムーズな情報共有やコラボレーションを実現する。

 例えば、社内で新しいプロジェクトを立ち上げる場合、プロジェクトマネジャーは必要なスキルやキャリアを持つ人材や関連するドキュメントを探すために電子メールを送受信したり、情報検索したりすることに多くの時間を用いている。ある調査では、そうした目的で週に28時間が使われるが、その半分は応答待ちのムダな時間だったという。

 「Jive」では、コンテンツ・ピープル・プレイスという3つの切り口で社内の情報や専門家を探すことが可能。任意にグループを作成してプロジェクトのコミュニティを立ち上げることができる。メンバーに情報やトレーニングを提供する基盤ともなり、アイデアを共有し、コミュニケーションをとり、協力して仕事を進めることを可能にする。

 ラーソン社長によると、「クラウドにもオンプレミスにも対応していること、ユーザーインターフェースが優れていること、モバイル対応に強いこと、企業の基幹システムなどとの連携が実現されていること」などが特徴。とくに、製造業、IT、金融、通信、医療、流通・小売りなどさまざまな業種で豊富な成功事例があるため、企業向けソーシャルネットワークをどう活用すべきかのヒントも得やすいという。

 実際のユーザー調査による導入効果としては、生産性を15%向上、売り上げが2-4%増加、メールが21%削減、会議を16%削減、研修期間を23%削減、情報検索時間を34%削減−などが得られている。

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<関連リンク>:

米ジャイブ(トップページ)
http://www.jivesoftware.com/

ジャイブ(日本語ページ)
http://www.jivesoftware.jp/

TIS(トップページ)
http://www.tis.jp/

TIS(Jive 製品情報ページ)
http://www.tis.jp/service_solution/jive/

リコーITソリューションズ(トップページ)
http://www.jrits.co.jp/


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