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CCS特集2013年冬：ヒューリンクス
データ解析ツールと連携へ、創薬系ソフトの最新版も
2013.12.05−ヒューリンクスは、国内外の優れた科学技術ソフトを数多く紹介してきた実績をもとに、大学の研究者などの個人向けだけでなく、最近ではソリューション志向で企業向けにもアプローチを強めている。
CCS分野で長年主力製品となっているのがパーキンエルマーの「ChemBioシリーズ」。構造式を作図するChemBioDrawはすでにデファクトスタンダードで、分子モデリングのChemBio3D、化学情報データベースを構築するChermBioFinder、電子実験ノートブックのE-Notebookなどを合わせたスイート製品「ChemBioOffice」も人気が高い。
パーキンエルマーは昨年に米ティブコと提携し、データ解析ツール「Spotfire」の研究用途向け世界独占販売権を取得している。ヒューリンクスではこれを受け、ChemBioOfficeとSpotfireの連携で来年は販売攻勢をかける考え。構造式を含む大量のデータを可視化し、ダイナミックに構造活性相関や薬物動態などのさまざまなデータ解析を行うことが可能。ChemBioシリーズのユーザーに対して、具体的な活用法を含めたセミナー開催なども計画している。同社はかねて統計解析ソフトを販売しているため、この分野のノウハウが豊富だという強みもある。
一方、その他の製品では、英クレセット製品が10月にバージョンアップした。とくに、新しく搭載されたアクティビティマイナー機能が注目されている。これは、小さな構造変化が大きな活性の変化をもたらす化合物のペアを探索し、そのアクティビティクリフを評価するもの。分子フィールド空間における３次元の形状と静電的特性を含めた解析を行うことで、構造と活性との関係の理解を助けるうえで豊富な情報を提供できるという。
また、英オプティブリアムの創薬支援ソフト「StarDrop」も７月にバージョンアップされ、新たに２つのモジュールが追加された。