富士通九州システムズが「ADMEデータベース」をバージョン32に更新
最新データを追加、データ件数10万件に
2013.10.04−富士通九州システムズ(FJQS)は、オンラインで利用できる「ADMEデータベース」サービスを更新し、バージョン32として10月から提供開始した。ウェブブラウザーにキーワードや化学構造を入力することで、薬物代謝に関する実験データなどを検索することが可能。今回は最新データが追加され、トータルのデータ件数が約10万件に達している。
データベースには、チトクロームP450(CYP)を中心としたヒトの主要な薬物代謝酵素、ならびに薬物トランスポーターなどについての特定の化合物に対する代謝・阻害・誘導情報が収録されている。試験管内実験のデータが中心だが、最近では臨床での薬物相互作用データも集めており、新薬開発における有用度が高まってきている。試験管での阻害の評価では問題がなくても、実際のヒト臨床試験で重篤な副作用が発生するケースもあるためで、この「ADMEデータベース」を利用すれば、開発中の自社化合物と同じ分類に属する薬物や類似化合物について、試験管データと臨床データの両方を比較考察することができるという。
登録されているデータ自体は、この分野の著名な研究者であるクロアチアのレンディック博士らのグループが文献調査に基づいて収集したもの。今回の最新版では、約300件の新しい文献を調べ、約900件の非臨床薬物代謝データと、約200件の臨床薬物相互作用データを追加している。
利用料金は、企業/国立研究機関向けで年間157万5,000円(薬物代謝酵素、トランスポーター、キネティックデータベースのセット)または同189万円(薬物相互作用データベースを追加したフルコンテンツ)、教育機関向けは同52万5,000円(薬物代謝酵素、トランスポーター、キネティックデータベースのセット)。
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富士通九州システムズ(ADMEデータベース 製品情報ページ)
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