ヴイエムウェアが2014年度事業戦略

“Software-Defined Enterprise”実現へ、サービスとしてのITを提供

 2014.02.08−ヴイエムウェアは7日、日本法人の三木泰雄社長が会見し、2014年度の事業戦略に関する記者説明会を開催した。モバイル/クラウド時代の本格化とともに、仮想化技術の活用がさらに裾野を広げていることを受け、引き続き「Software-Defined Data Center」「エンドユーザーコンピューティング」「ハイブリッドクラウド」の3領域にフォーカスしていく方針を示した。とくに今年については、既存顧客に対するサポート・サービスに力を入れつつ、新領域への展開を加速し、“ITaaS”(サービスとしてのIT)を実現するためのコンサルティングやパートナーとの協業を強化していく。

 同社のワールドワイドでの2013年度(1-12月期)の業績は過去最高を記録し、売り上げは前年比13%増の52億1,000万ドル、純利益(GAAPベース)は同36%増の10億1,000万ドルを計上した。国別・地域別の詳細は明らかにしていないが、日本市場も好調で、グローバルの数字以上の実績を残したという。

 三木社長によると、企業のIT予算はここ10年は横ばいあるいは減少傾向だが、モバイル/クラウド時代を迎えてビジネス部門のITへの要求は急増し、企業のIT部門に大きな負担がかかっているという。

 そこで同社が推進しているのが“Software-Defined Enterprise”。これは、従来型や最新型、SaaS型などの各種アプリケーションを統合的に管理・維持するため、仮想化されたインフラ(サーバー、ネットワーク、ストレージ)を導入し、アプリケーションをパブリックとプライベートを連携させたハイブリッドクラウド環境で運用、PCやモバイルからの仮想デスクトップを通してそれらにアクセスする−というもの。

 実際の導入プロセスとしては3段階の移行ステップ(写真参照)を想定しており、それぞれの個客に合わせて支援するためのコンサルティングに力を入れ、最終的に“ITaaS”実現を目指す。また、そのためのネットワーク仮想化やデスクトップ仮想化などを手掛けるパートナーとの協業関係を強化していく。新たなソリューションのためのパートナー育成にも力を入れる。

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http://www.vmware.com/jp/


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