CCS特集2014年夏:ウェイブファンクション

タッチ対応で斬新な使用感、計算化学初心者に人気

 2014.06.25−ウェイブファンクションは、分子モデリングソフトの最新版「Spartan '14」を提供中。Windows、Mac、Linuxのパソコンで利用できるが、とくにWindows版はWindows 8/8.1のタッチ操作に業界で初めて対応しており、斬新なユーザー体験を与えてくれる。

 Spartanは量子化学計算エンジンを内蔵して手元で解析が行えるほか、計算結果やNMR/IRスペクトル、各種プロパティを登録した豊富なデータベースを備えているなど、本格的な機能を持ちながらユーザーフレンドリーであることが最大の特徴。大学や高専の教育にも多く使われているほどだが、最近ではこれから計算化学に取り組みたいという企業内の研究グループがその使いやすさに目を留めるケースが増えている。

 タッチ対応のわかりやすいイメージがさらに良い印象を与えており、同社としても実際にさわれる機会として、学会や展示会、ワークショップなどの場を設けていく考えである。和光純薬との販売提携もさらに深めたいとしており、全国をカバーする営業ネットワークの活用や、ジョイントでのセミナー/ワークショップなどにも取り組みたいという。

 また、Spartanファミリーには、アップルのiPadで手軽に分子グラフィックが楽しめる「iSpartan」があるが、このほど新シリーズとして化学学習教材「ODYSSEY for iPad」が発売された。原子軌道、共有結合、共鳴、官能基、元素、結晶格子、イオン結晶など、学べるテーマごとにアプリが用意されており、インターネットのAppleストアから1本400円ほどでダウンロードすることができる。コンテンツはどんどん増えていく予定である。


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