クエスト・グローバルが日本での事業展開を大幅強化
日本市場向けエンジニア3,000人体制へ、インド市場進出の支援も
2014.12.13−総合エンジニアリング会社のQuEST Global(クエスト・グローバル、本社・シンガポール)は12日、アジット・プラブ(Ajit Prabhu)会長兼CEOが都内で記者会見し、日本での事業展開を大幅に強化すると発表した。組み込みソフト開発で実績豊富なNeST社を買収し、日本法人の日本ネスト(尾木嘉令社長)を傘下に収めたことを契機に、積極的な拡大を図り、日本企業をサポートするエンジニアを5年後に3倍に増強する。
同社は、航空宇宙、石油・ガス、電力・産業機械、医療、交通・輸送、半導体、通信・消費財などの産業向けのエンジニアリングに集中したサービスを提供する企業で、設計・開発から保守・サービスまでのライフサイクル全般をカバー。アジアに4,500人、北米に1,300人、欧州に1,000人のエンジニアを抱えている。特定の顧客と長期間にわたる戦略パートナーシップを組み、顧客の拠点の近在に常駐して密着したサービスを提供するのが同社のビジネスモデルで、顧客のグローバル展開を柔軟にサポートできるのも強みだという。
現在、日本企業をサポートしているエンジニアは約1,000人(日本に駐在しているのは50人)だが、2020年には3,000人体制(国内駐在は300〜500人)へと拡大させる計画。この時点で、ワールドワイドのエンジニア数は2万人規模となり、売り上げ12億ドルを達成するという経営計画を進めていく。
とくに、日本企業に対しては、インドへの進出を支援する事業にも力を入れる考え。「例えば、インドの電力需要は今後5〜10年で5倍に拡大する。鉄道や道路整備でも急成長しているほか、医療分野もインド市場の成長性が注目されている。これらの分野で、日本企業がインドに進出する際、当社のネットワークを通じて、エンジニアリングの観点から十分なサポートを提供できる」(プラブ会長)という。
またプラブ会長は、「日本ネストがグループに統合されたことで、ソフトウエアを含めた技術力が大幅に強化されたことが大きい。これから日本の顧客との関係を深め、とくにわれわれの品質面の優位性を理解してもらいたい。日本の大学との関係も構築し、優れたエンジニアを教育して世界で活躍できる人材に育てたいと思う」とも述べている。
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<関連リンク>:
クエスト・グローバル(トップページ)
http://engineering.quest-global.com/
日本ネスト(トップページ)
http://www.n-nest.co.jp/