2015夏CCS特集:アフィニティサイエンス

受託サービス強化充実、多彩なインシリコ技術駆使

 2015.06.25−アフィニティサイエンスは、生命科学と材料科学のシミュレーションソフトの販売を促進するとともに、計算を実際的な研究テーマに適用するための講習会の開催や受託研究サービスの提供など、多面的な事業展開を図っていく。

 同社は、今年3月から京都コンステラ・テクノロジーズと共同で新サービス「ACISS」(アフィニティ−コンステラ・インシリコサポート)を開始した。これは、主に創薬研究のためのインシリコスクリーニング、シミュレーション、化合物データベース整備、システム導入などのトータルサポートを提供するもの。

 コアになるバーチャルスクリーニング技術として、CGBVS(相互作用マシンラーニング法)のほか、ファーマコフォアベース、ドッキングシミュレーション、類似化合物探索など各種の方法を活用できることが特徴。すでにいくつかの実施例があるが、なかにはウェットでのスクリーニングを組み合わせてさらに精密な検証を行ったケースもあったという。

 また、今年初めて未経験者から初心者を対象に、インシリコスクリーニングの方法を実際のソフトを用いて学ぶ講習会を実施した。オープンソースソフト(OSS)を活用する内容だったため、反響は大きかったようだ。今後も受託研究サービスを含めてインシリコ技術の普及に取り組んでいく。

 一方、新しい製品としては、Infiniwareを通して伊NICE社の「DCV」(デスクトップ・クラウド・ビジュアリゼーション)の販売を開始した。計算と三次元グラフィックの作成をサーバー側で行い、画面だけを高速にクライアントマシン上に転送する技術で、高精細な3D画像を軽快に表示することができる。同社が販売中のCCSパッケージである「Ligand Scout」や「WIEN2k」を、これと組み合わせて使用することが可能。


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