2015年夏CCS特集:ヒューリンクス

創薬研究に新手法導入、活性の高い候補化合物探索

 20105.06.25−ヒューリンクスは、国内外の優れたCCSパッケージを販売しており、非経験的分子軌道法ソフトの「Gaussian」(米ガウシアン)や化学者向け研究ツール「Chemシリーズ」(米パーキンエルマー)など、知名度の高いソフトを多数取り揃えている。

 とくに、Chemシリーズは最新のバージョン15が今夏に登場する。今回から製品構成が「ChemDrawプライム」「ChemDrawプロフェッショナル」「ChemOfficeプロフェッショナル」の3つのパッケージに集約される。人気の高いシリーズだけに、発売に向けて積極的なプロモーションをかけていく計画だ。

 一方、創薬研究向けの本格的な支援ソフトとして評価が高まっているのが「StarDrop」(英オプティブリアム)。これも最新のバージョン6.1が発売されたばかり。医薬候補化合物を探索するための各種の機能を備えているが、今回はマッチドモレキュラーペア(MMP)解析を発展させた新手法“マッチドシリーズ解析”を導入したことで注目されている。

 これは、英ネクストムーブとのコラボレーションで実現した機能で、2つのペアではなく3つ以上の分子を使って置換基の変換ルールを解析し、より活性の高い母集団を作成することが可能。ネクストムーブの「Matsy」が内蔵されたことで可能になった。

 プレマーケティング段階でのユーザーの反応が良いため、同社では開発元と共同で学会発表などをさらに行い、関心のあるユーザーを掘り起こすことにしている。

 そのほか、最近バージョンアップした製品としては、量子化学計算ソフト「Q-Chem 4.2」(米キューケム)、結晶構造可視化ソフト「CrystalMaker 9.2」(英クリスタルメーカー)なども注目される。


ニュースファイルのトップに戻る