2015年夏CCS特集:日本ケミカルデータベース

新SDS切替えに対応、化学物質事故にも緊急対応

 2015.06.25−日本ケミカルデータベース(JCDB)は、物質情報や法規制情報の提供をコアに、ケミカルデータを活用するためのさまざまな製品やサービスを事業化している。

 とくに、化学物質の表示および安全データシート(SDS)作成に関するサービスで評価が高い。ユーザーの必要に応じて、クラウドベースで簡単に利用できる「ezSDS」、業務効率化のためPCにインストールして使用する「MSDSnavi」、GHS(化学品の分類および表示に関する世界調和システム)に対応したSDS作成が可能な企業向けのサーバー版「GHSロジスト」−といったさまざまなグレードのシステムを用意している。

 とくに、足もとの需要として、国内の化管法SDSの標準的な書式を定めた「JIS Z7253」への切り替えが注目されている。暫定措置としての旧Z7250の使用可能期限が今年末(2005年版)および来年末(2010年版)に迫っているため。同社のezSDS、MSDSnavi、GHSロジストはすべて新しいZ7253に対応したSDSが作成できるため、今年はSDS書き換え需要への対応に全力をあげる。

 一方、このところ問い合わせが増えているのが、英NCEC(ナショナルケミカルエマージェンシーセンター)が提供する24時間365日の化学品事故緊急電話対応サービス「CARECHEM24」。英国政府機関として設立され、のちに民営化された組織で、日本語・韓国語・中国語を含む40以上の言語で通報を受け、緊急対応を適切に指示する専門ノウハウを持っている。化学品の製造・販売・輸送にかかわる多くの企業が契約しており、ケミカルタンカーの大規模な海難事故に対処した実績もある。


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