日本マイクロソフトがタブレット新機種「Surface 3」発売

さらに薄く軽く、ソフトバンクモバイルのLTEに対応

 2015.05.21−日本マイクロソフトは19日、Surfaceファミリーで最も薄く軽い10.8インチタブレット「Surface 3」を6月19日から発売すると発表した。Windows8.1が動作(Windows10にも対応)するため、豊富なWindows資産を活用でき、ドッキングステーションを使えばデスクトップの代替機にもなるという。販売・普及面はソフトバンクモバイルとの戦略的パートナーシップに基づいて推進される。とくに、LTE対応は世界に先駆けて日本市場が初投入となる。

 都内のホテルで行われた記者発表会の冒頭で、同社の樋口泰行社長は「いまや市場は、ユーザーがどこのエコシステムを選択するかという戦いになっている。今回の新機種で、マイクロソフトのエコシステムはアップルやグーグルのそれにも負けない魅力を備えたと思う。他社のエコシステムをもテコにして、ユーザーの利便性を最大限に追求していく」と述べた。

 また、米マイクロソフトのSurface&Windows セールス&マーケティング担当ゼネラルマネジャー(GM)のブライアン・ホール氏も、「前機種のSurface Pro 3はモバイル性とパワフルさで、とくに日本市場で大成功した。今回のSurface 3はさらに優れた機能をより手ごろな値段で提供できる」と自信をみせた。

 Surface Pro 3と比べて、ディスプレイのサイズは12インチから10.8インチにやや小型化したが、薄さは9.1mmから8.7mmへ、重量は800gから622gへと進歩している。ドルビースピーカーやフロントとリアのデュアルカメラも搭載している。

 ハード面の特徴は、エントリーモデルで64GBの記憶域を備えたこと、3段階に変化するキックスタンド、5色のカラーバリエーションがあるキーボード(タイプカバー)、さらにドッキングステーションを用意したこと。タブレット、ノート、デスクトップの3つの使い方が可能。CPUはインテルのAtom x7(クアッドコア)で、最大2.4GHzでの動作が可能。重量級のアプリケーションも余裕をもって利用できる。オフィスのホーム&ビジネスプレミアムも搭載されている。

 ホールGMによると、Surface 3には700以上の部品が使われているが、「最高のデバイスにしたいという意識・情熱から、ネジの1本まで専用設計した。天板のロゴも、ステンレスの薄い板をマグネシウムの本体に接着するなど、凝ったつくりになっている」という。

 モデルは一般向けと法人向けがあり、一般向けはメモリー2GB/記憶域64GBモデルが8万1,800円、メモリー4GB/記憶域128GBが9万1,800円。一般向けはLTEモデルのみとなる。法人向けは、LTE対応のメモリー4GB/記憶域64GBが7万8,800円、メモリー4GB/記憶域128GBが8万8,800円、WiFi対応のメモリー4GB/記憶域64GBが6万8,800円、メモリー4GB/記憶域128GBが7万8,800円となっている。法人向けはオフィスが付属しない。一般向け、法人向けとも、LTEに関してはソフトバンクモバイルのネットワークのみをサポートする。

 ソフトバンクモバイルでは、法人向けに高速LTEネットワークのサポート・保守や機器レンタルも含めた包括的なサービスメニューを設定。一般向けは家電量販店およびワイモバイルショップを通して販売するが、データ通信料(月間7GB)月額3,696円(3年間)の料金プランを用意。7GBをスマートフォンをシェアできるスマホプランL(月額5,980)での利用も可能となっている。

















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<関連リンク>:

日本マイクロソフト(Surface製品トップページ)
https://www.microsoft.com/surface/ja-jp

日本マイクロソフト(Surface 3 紹介ページ)
http://www.microsoft.com/surface/ja-jp/products/surface-3?CR_CC=200630531


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