CTCLSが「Pipeline Pilot」対象のサービス事業を強化

新プロトコル開発など柔軟対応、ドキュメント完備で属人化防止

 2015.08.18−CTCライフサイエンス(CTCLS)は、研究業務のワークフローの流れに沿ったデータ処理の自動化を実現する「Pipeline Pilot」(パイプラインパイロット)をベースにしたサービス事業を強化する。開発元であるダッソー・システムズ・バイオビア(BIOVIA)の取り組みを補完するかたちでユーザーニーズに合わせたシステム開発サービスなどを提供していく。電子実験ノート(ELN)への管理者機能の組み込みや、試薬管理と法規制チェックの連動システム、試薬出庫依頼システム、化学者・研究者向けの解析ツールなど、幅広い用途への適用が可能。ユーザーが自分自身でこうしたアプリケーションを構築することも容易だが、異動などにより開発者が現場を離れると、システムのメンテナンスができなくなるという問題もあった。そうした悩みを解消することが今回のサービスの狙いとなっている。

 BIOVIAのPipeline Pilot(PP)は、フローチャートを描くように、さまざまな機能を持つ“コンポーネント”を接続して“プロトコル”を組み立てることにより、自由自在なデータ処理・解析の自動化が可能。BIOVIAは約3,000種類のコンポーネントを用意しているため、かなり幅広い複雑な処理も行える。研究情報を統合したデータベースへのデータ登録や、各種システム間を連携するツールとしても有用で、研究所全体で導入する企業も増えている。ただ、これにともなって、現場の研究者やシステム担当者によるプロトコル開発およびメンテナンスの作業量が増大しており、その負担の軽減が求められていた。

 今回、CTCLSが提供するのは、「PPプロトコル開発サービス」と「PPバージョンアップ支援サービス」の2つ。新規プロトコルの作成だけでなく、既存プロトコルへの新機能の組み込み、例外処理の追加、不具合処理への対応など、複雑なプログラムの実装・修正作業も行う。現場の細かいニーズにも短時間で柔軟な対応が可能で、規模の小さな開発に対しても時間とコストをかけずに問題解決することができるという。

 とくに、要求仕様書や操作マニュアルなどのドキュメント一式も提供するため、属人化を最大限に防止することが可能。また、バージョンアップ支援サービスとして、PP本体の更新にともなうプロトコルの移行検証、新しい動作環境(サーバー/OS/ブラウザーなど)でのテスト、必要に応じたプロトコル改修作業なども提供していく。これにより、ユーザーは常に安心してPPを使用することができる。

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<関連リンク>:

CTCライフサイエンス(トップページ)
http://www.ctcls.co.jp/

CTCライフサイエンス(Pipeline Pilot 製品情報ページ)
http://www.ctcls.co.jp/products/accelrys/pipeline_pilot.html


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