2015年冬CCS特集:日本ケミカルデータベース

SDS作成需要で伸長、韓国法規の検索サービスも

 2015.12.03−日本ケミカルデータベース(JCDB)は、化学物質情報や化学物質に関する法規制情報の提供で実績のあるベンダー。ネットで手軽に情報検索するサービスから、本格的に社内に導入する業務用システムまで幅広いソリューションを用意している。

 とくに、事業の大きな柱になっているのが、化学物質の表示および安全データシート(SDS)作成に関するソフト販売やサービス提供。ユーザーニーズに応じて、クラウドベースで簡単に利用できる「ezSDS」、SDS作成業務効率化のためPCにインストールして使用する「MSDSnavi」、化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)に対応したSDSを作成できるエンタープライズクラスのサーバー製品「GHSロジスト」といったさまざまなグレードの製品を揃えている。

 最近は、化学物質排出把握管理促進法(化管法)SDSの標準的な書式を定めた「JIS Z7253」をサポートするためにSDSを書き換える需要があり、それへの対応で実績が増えている。また同社では、来年6月に控えた労働安全衛生法(安衛法)改正にともなうリスクアセスメント対策のフォローにも全力を挙げているところ。一定の危険有害性のある化学物質(640物質)について、リスクアセスメントの実施が義務づけられるため、製造者側にはSDSやGHSに基づくラベルなどの準備が求められている。これは業界でも大きな問題になっているため、市場の関心は非常に高いという。

 簡単にSDSを見直し、作成できるようにするため、今秋に「ezSDS」の価格体系を改定し、完全定額料金制とした。月払いでいくつでもSDSを作成できるため、契約も一段と伸びてきているという。

 一方、新たなサービスとして、韓国TO21社の「e-CMSオンライン」の日本版の提供を開始した。「化学物質登録及び評価などに関する法律」(化評法、K-REACH)や「化学物質管理法」(化管法)など韓国の15法規を検索することができる。CAS番号や物質名(日本語、英語)で調べることができ、法規制情報は日本語で閲覧可能。インターネット経由で簡単に利用でき、年間使用料は5万円と安価である。トライアルキャンペーンで年内は無料で利用できる。


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