2016年夏CCS特集:ノーザンサイエンスコンサルティング

薬物動態解析が好調子、大量の画像データ効率管理

 2016.06.23−ノーザンサイエンスコンサルティング(NSC)は、生命科学を中心とした研究開発を支援するシステムソリューションを提供するベンダーで、米シミュレーションズプラスの「GastroPlus」をはじめとした医薬品開発向け製品群、ダッソー・システムズ・バイオビアの電子実験ノートブック「BIOVIA Notebook」に加え、ユーザーニーズにきめ細かく応えた自社開発パッケージも取り揃えている。

 主力製品としては、統合薬物動態解析ソフトGastroPlusが好調。経口投与製剤の消化管内の挙動、薬物の血中移行を解析・予測し、製剤設計や臨床試験を支援する機能を持つ。最近では、中堅の製薬会社やジェネリック企業にも採用が進んできており、販売実績も大きく伸びているという。開発元が米食品医薬品局(FDA)との強力なコネクションを持つことも有利な点となっている。

 一方、自社製品では、このほどバイオイメージデータ管理システム「BioSpect」を新発売した。同社が販売しているクラウド型電子実験ノートのユーザーから、細胞の電子顕微鏡画像などの巨大なイメージデータがクラウドで扱いにくいため、手元で手軽に蓄積・管理できるシステムがほしいという要望に応えたもの。TIFFやLSMなどのスタックファイルの中身をフラッシュ画像でサムネール表示することができ、スタックされたイメージを動画で表示することによって、ファイルを開かなくてもどんな画像かを一覧して確認することが可能。特定の蛍光タンパク質データだけを表示するなど、自由なレイアウトでわかりやすくみせることができる。

 また、機器分析データ統合管理・解析支援システム「ChartSpect」は、あらゆる種類の機器データを1台のサーバーで集中管理できるシステムで、データの検索や表示だけでなく、データ間の比較解析、実験結果のレポート作成までをサポートする機能を有している。とくに最近では解析支援機能を強化しており、医薬や食品など幅広い分野に実績が広がっているという。


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