CCS特集2017年夏:日本ケミカルデータベース

海外向けのSDS作成、クラウド版サービスも好調

 2017.06.21−日本ケミカルデータベース(JCDB)は、化学物質に関する法規制情報をデータベース化し、化学物質の表示および安全データシート(SDS)を作成するためのサービスとソリューションで実績を広げている。

 なかでも、自社製品の「Universal GATE」は、日本国内の法規制に基づいて作成したSDSをベースに、海外各国の言語、法規制、GHS(化学品の分類および表示に関する世界調和システム)分類、様式に従ったSDS原案を仕上げる機能を持っている。中国、韓国、台湾、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア、シンガポールに加え、今年4月からEU(フランス、ドイツ、イギリス、スペイン、ポーランド、ポルトガル、オランダなど)および北米(アメリカ、カナダ)にも対応した。さらに、ブラジル、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランドへの対応も準備中。

 また、同社では、SDS作成のための基礎情報を調べるインターネットサービス「ezCRIC」「ezADVANCE」、クラウド上で手軽にSDSを作成できる「ezSDS」、本格的な企業向けサーバーシステム「GHSロジスト」など、多くの選択肢を用意し、あらゆるニーズに応える体制をとっている。とくに、富士通九州システムサービスと共同で運営しているezSDSは今年非常に好調で、実績を伸ばしているという。クラウドサービスであるため初期投資がいらず、安価に利用できることが人気になっているようだ。

 昨年は、タイで既存化学物質の国家インベントリーが構築されることになり、そのための対応準備で同社にも多くの問い合わせや引き合いがあったが、今年もベトナムで同様の計画が進んいる。同社は、8月に開催される「化学物質管理ミーティング」の出展社セミナーで最新情報を提供する予定。ベトナム当局や現地のコンサルタントなどから情報を集めているという。


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