日本ワムネットが大容量ファイル転送で新サービス

ファイルサイズ2TBまで対応、映像・研究関係など対象

 2017.06.23−日本ワムネット(本社・東京都中央区、石澤幸信社長)は22日、大容量データをネットワーク転送する新サービス「DIRECT! EXTREME」(ディレクト・エクストリーム)を8月から開始すると発表した。米センチュリーリンクの「WAM!NETサービス」を長年国内で提供してきたノウハウを生かして、独自に開発したサービスで、データ転送速度が約7.8倍に高速化されているという。テラバイト級のファイル転送が容易になることから、映像関係や研究関係などの大容量データを扱う企業・機関に採用を働きかけていく。

 「DIRECT! EXTREME」は、インターネット回線の高速化、クラウド環境の信頼性向上、ビッグデータ活用やコンテンツ高精細化などを背景に、超大容量データを安全・確実に転送したいというニーズに応えたもの。

 転送できるファイルのサイズは最大2テラバイトで、ファイル数の制限はない。高速に転送するため、独自のUDPプロトコルを採用(TCPの使用も可)し、送信側のアップロードと受信側のダウンロードを並行して行うオンザフライ機能に対応している。UDPを使用した場合、「WAM!NET」と比べて約7.8倍の速度で転送できるという。SSL暗号化/AES暗号化によるセキュリティ、自動化ツールによる業務効率化を実現している。

 パブリッククラウドプラットホームとして、マイクロソフトの「Azure」を採用しており、回線帯域やデータ容量、アクセス数などの急激な増加にも柔軟に対応可能。また、技術支援パートナーとして、インテックがバックアップする体制となっている。

 サービスは、ファイルの送り側と受け側にそれぞれ送信箱と受信箱が設定され、クローズドにファイル転送が行えるイメージ。送ったファイルは受信箱にたまるが、受け手側に自動化サーバーを立て、自動的にファイルを取り込むことも可能。あるいは、受け手側のPCにクライアントをインストールして自動的にダウンロードするように設定できる。ユーザーインターフェースも直感的で、ドラッグ&ドロップによる簡単な操作のため、どのファイルをどこに送るか、操作に迷うようなことはないという。

 サービス料金は、導入時初期費用5万円に、月間転送量が50ギガバイトまでで月額3万円。同様に、100ギガバイトまで月額5万円、500ギガバイトまで月額20万円となっている。3年後に年間5億円の販売を見込んでいる。






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<関連リンク>:

日本ワムネット(トップページ)
http://www.wamnet.jp/

日本ワムネット(DIRECT! EXTREME 紹介ページ)
http://www.directextreme.com/?_ga=2.30271676.288449079.1498117379-835610502.1498117379


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